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障害者世帯

わが家は、夫婦2人暮らしの、障害者世帯だ。
わたしは「自閉症スペクトラム」、妻は純然たる「統合失調症」という精神障害を、持っている。

そんなわが家には、トラブルが絶えない。
妻は、カラスが見張っている。私は重要人物だから、私の情報を集めて、FBIとCIAに送っているんだ、と、言い張る。そんなときは、訪問看護師さんの指示どおり、昼間でもカーテンを閉め、物理的にカラスを見えなくする。また、音楽をかけ、カラスの声を聴こえなくする。

夫婦げんかだって、頻繁にある。あまりにありすぎて、どれをネタにして記事を書けばいいのかわからないので、敢えて黙秘する。

しかしながら、こんな状況のなかで、結婚生活がよく10年も保ったな、と、自分のことながらにして、思う。妻とわたしでは病名そのものが違うから、比較は、本来的には成立しない。しかしながら、妻のほうが、症状としては描写しやすい。けれども本当は、わたしのほうが、闇は深いのだ。

昨晩から、妻は激しい幻聴を訴え、頓服薬を飲んで、いまもまだ、眠っている。
わたしは寂しいが、妻のほうが、さらにつらいのだ。

がんばろう。
明日のために、今日を生きよう。

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