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あの肌触り

長〜いこと使っていたお風呂用の身体を洗うタオルを新調した。肌触りが気に入りすぎて、なかなか同じものが見当たらずで決心がつかなかったのだ。だが、実は恥ずかしながらタオルにはもう穴があきはじめているし、いい加減買わないと!と気合いを入れて買ってみた。

しかし、違うんだよ!違うんだな。肌触りが。やっぱりあのボロ(!!!)タオルがいい。いや、使っていけばあの感触になるかもしれない。うーん。やっぱり100歩譲ってもきっとならないだろうな。しかし、今卒業せずにいつこのタオルを捨てるのだ。という心の中のすごい葛藤の末。なじみのタオルとお別れをした。さらばよ私のタオル。

たかがタオル。されどタオル。
で、ふっと思った。
子供達が小さな頃から使っていたおくるみ。ボロボロになっても捨てようとしない三女のことを。あまりの悲しき有様の毛布を見かね何度も捨てる算段をして、こっそりゴミに出そうとまとめるも、まんまと見つけ出されてしまい再びおくるみは彼女の元へ。このやりとりを何回繰り返したかしれない。そして確か今なお某所に密かに隠し持たれている伝説のおくるみ。
いざという時の為にとっておく!
らしい。
何なんだ、いざ!って?
さすがに最近は持って歩いてはいないけど、コレは必要なのだろうか。
そのおくるみは、いわゆる幼い時の彼女には「ライナスの毛布」=安心毛布だったんだろう。どこに行くのも、これを持って歩いていた。昔の写真にはこの緑の毛布を持ち歩く三女の姿がしっかり写っている。持ってると安心するらしい。
うんうん。私にも覚えがある。赤ちゃんの時から使ってたおくるみが大好きで、小学校の頃にも触っていた記憶がある。いつの間にか捨てられていたけど。

私のタオルもそうなの?まあライナスの毛布ほどに持ち歩きはしないし、別にアレに安心を求めているわけではない。でも、あの感触は捨てがたいのだ。いつかあれと同じ感触のタオルに再会したいものだ!
って、実は100均のタオルなんだけどなー。
感触て大事。
今日も身体を洗いながら、やっぱり違うって思ってしまう。新しいタオルに慣れるのはいつなんだろうなー?

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