ヤマトさんのこと

ヤマトさん。敢えて実名で書く。

私の前の会社での先輩で、ヤマトは名前ではなく苗字で、男性ではなく女性で、年齢は私の2つ上。

一昨年の3月に、ガンで亡くなった。

私が前の会社に採用されたのは、ヤマトさんが私を推したからだとあとになって本人だったか、別な人だったか忘れたけれど教えてもらった。

確かに、ヤマトさんはなぜか、本当になぜか、入社当初から私に色々な話をしたり、色々な場所に誘ったりしてくれた。

それはすごくありがたかったし、私も会社でいちばん歳の近い先輩であるヤマトさんのことを慕っていたけれど、でも当時の私には、彼女の話すことが実はあんまり理解できていなかった。

それでも、色々な話をしてくれたり、色々な人に会わせてくれたりすることは、刺激のあることだったし、彼女自身が不思議な魅力のある人でもあった。

独特な雰囲気とノリを持っていて、比喩の使い方やちょっとした言葉選びもかなり独創的だった。


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