きっことぼくたち #2

きっこ(みんな...あたしと遊ぶの嫌になったのかな...)

帰りのバスがきっこの家の前に着いた
しかこ先生「また明日ね、きっこちゃん」
きっこ「しかこ先生、また明日〜!」
バスの中の女子達「またね〜きっこ〜!」
きっこ「...。」
きっこは何も言わないまま家に入った
バスの中の女子達「...。」
しまじろう(何かあったのかな...?)

きっこ「ただいま...」
きっこ母「おかえりなさい、きっこ明日なんだけど...」
きっこ「どうしたの?」
きっこ母「おばあちゃんの体の具合が急に悪くなっちゃってね...」
きっこ「え...?」
きっこ母「明日からみんなでお見舞いとか身の回りの手伝いをしに行くわよ」
きっこ「おばあちゃん大丈夫なの...!?」
きっこ母「まだなんとも言えないけど...私たちにできることをやりましょう」
きっこ「うん...」

しまじろう「遊びに行ってきま〜す!」
さくら「おやつの時間までには帰ってくるのよ?」
しまじろう「は〜い!」
しまじろうはいつも遊んでいる公園に向かった
そこにはとりっぴいとぞうたがいた
ぞうた「よう、しまじろう!」
とりっぴい「今日は何して遊ぶ?」
しまじろう「あ〜...今日なんだけど...遊べなくなっちゃったんだ...」
ぞうた「え?」
とりっぴい「お使いでも頼まれた?」
しまじろう「ううん、ちょっと気になることがあって...」
ぞうた「気になること?」
しまじろう「うん、それが済んだらまた来るね、それじゃ!」
とりっぴい「あ、しまじろう!...どうしちゃったの?」
ぞうた「さあ?」

しまじろう(はぁ...はぁ...今話しても大丈夫かな...)
しまじろうはきっこの家に来て、チャイムを鳴らした
しまじろう「こんにちは〜!しまじろうです!」
きっこ「しまじろう...?」
インターホンからきっこが喋った
しまじろう「きっこ!今お話しできる?」
きっこ「...少しだけなら」
しまじろう「よかった!...聞きたいことがあって...」
きっこ「...なに?」
しまじろう「きっこ...みみりんたちと喧嘩しちゃったの...?」
きっこ「っ!」
しまじろう「あ...ごめん聞き方まずかった...!」
きっこ「別に...喧嘩なんてしてないわよ」
しまじろう「え...?」
きっこ「あたし...明日からちゃれんじ園休むね」
しまじろう「なんで!?」
きっこ「それじゃあね」
きっこは荷造りに戻った(しまじろうはまさかきっこが荷造りをしてるとは思っていなかった)
しまじろう「き...きっこ!」
それ以上答えが返ってくることはなかった
しまじろう(...。)
しまじろうは大人しく公園に戻った

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