【R-15】ひらけ!2人のヒミツ#2

ピロー「...。」
やっぱり...嫌だったらのかな...
スコープ「...。」
先に着いてしまった...どうしよう...ここにくるのにも緊張しちゃう...
ピロー「お待たせ〜」
!!??
スコープ「や...やぁ...」
ピロー「遅れてごめんね〜、はるかとちゃこからグミをもらってきたんだ!星を見ながら一緒に食べようね!」
スコープ「う...うん」
あぁ、かわいいかわいい...どうしてそんなにかわいいんだろう...
ピロー「さぁ行こう!」
スコープ「うん」

ピローから行こうと言ったのに僕の方から強引に手を引いて桜の木の下に行った
桜の木の隙間から見える星空はとっても綺麗だった
スコープ「ピローの言った通り...とても綺麗だね...」
ピロー「うん...」
スコープ・ピロー「...。」
ピロー「望遠鏡いつも貸してくれてありがとう」
スコープ「大丈夫だよ」
ピロー「ねぇ、スコープ」
スコープ「な...なに?」
ピロー「僕...何かしちゃったかな...?」
スコープ「え?」
ピロー「だって...最近ずっと避けられてるような気がしたから...僕...もっとスコープと仲良くなりたいのに...何か怒らせるようなことしちゃったかなとか...全然自覚がないけど...嫌な気持ちにさせてたらどうしようって...そう考えると...悲しくて...寂しくて...スコープのこと...大好きなのに...」
スコープ「ピロー...」
僕は何をやってるんだろう...
思い返してみれば...僕は自分のためだけにピローのことを避けていたんだ...
こんなに正直に自分の気持ちを話してくれたのに...
いつまでも本当の気持ちから逃げてちゃダメだよね...
気がついた時には僕はピローを抱きしめていた
ピロー「スコープ...?」
スコープ「ごめん...君にそんな思いをさせてしまって...僕もピローのことが大好きだよ」
ピロー「スコープ...!」
スコープ「ただ...」
僕は一旦ピローの顔を見て話をすることにした
スコープ「僕が言う大好きの意味は...君が言っている意味とは違うかもしれないんだ...僕は...」
ピロー「もしかして...」
スコープ「え?」
そう言うとピローは僕にキスをした
スコープ(!!!???)
僕の驚いている顔を見て察したのかピローは言葉を続けた
ピロー「実はね...僕の大好きの意味も同じなんだ」
スコープ「!」
ピローは僕の手を取ると最高の笑顔で僕にささやいた
ピロー「僕達...お互いのことを知らないうちに想い合っていたんだね!」
プツン
何かが切れた音がした
まるで今までギリギリ繋ぎ止められていたものが千切れた時のような音だった
ピロー「スコープ...?」
ピローが僕の名前を言い終わらないうちに僕の彼を押し倒した
ピロー「うわっ!?スコー...んむっ!」
唇を重ねた
舌を入れて唾液を交換した
言われるまでもない...僕は理性を失って暴走していた
ピロー「スコープ...待って...苦しい...よ...」
スコープ「はっ!」
ここでようやく僕は我に返った
目の前には力なく倒れているピローがいた
スコープ「はぁ...はぁ...」
ピロー「はぁ...はぁ...」
スコープ「ごめん...」
ピローは首を横に振った
スコープ「もうやめておこ...」
ピロー「待って...!」
スコープ「え...?」
ピロー「最後まで...して...?」
スコープ「さ...最後までって...」
ピロー「お願い...僕このままじゃ...」
スコープ「ピロー...」

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