自分のことを一番に考えよう。心の表面でも。

最近、教わったことのなかに「自分のことを一番に考えよう」ということがありました。

自分のことなんて、いつでも一番にかんがえているんじゃないの?となんとなく思っていたのですが、初詣に行った時にはたと気づきました。手をあわせてお祈りしたことは、

「夫と子どもたちが、元気で楽しく暮らせますように」

自分が一番じゃないじゃん! 

びっくりしましたねえ。


 なんとなく、心の表面では、「自分を一番に考える」ということが難しいような気がします。いつも「自分が、自分が」と言っている人も、心の中ではどこか自分のことを第一に考えることをためらってしまう。それはおそらく、アンパンマンからの影響が大きいのでしょう。「自分のことよりも、相手のことに一生懸命なんだロン!」とショウロンポー三兄弟がアンパンマンのよさをこう評していました。ショウロンポーの顔がぽにゃぽにゃしたショウロンポーそのもので、大変かわいらしい。

 アンパンマンはともかくとしても、日本人の美意識の中に文化的な要因ですりこまれてしまった、「まずは周りの人を幸せにしよう」という意識。これは、とってもすばらしいことだと思うのです。結果として、みんなが笑顔になれる素敵な考え方なのだとも。与えることで、より豊かになるというわけです。


 でも、自分を犠牲にしてでも、相手のことだけを考え続ける、というのはもしかしたら相手にも良い影響を及ぼさないのでは?と最近思うようになりました。

 この、「自分を犠牲にしてでも」という部分が無意識の中でふくらんでしまうと、与えても与えてもお互いの心が豊かにならないことになってしまうのではないか。この考え方でいると、どこか卑屈な態度になってしまうだろうし、それは相手にも伝わります。「この人は全部こっちの都合に合わせて動くもの」などと、相手におかしな依存心を起こしてしまうかもしれないし、自分だって「犠牲にしている自分」に依存してしまって、周りがよく見えなくなってしまうかもしれない。

 自分を大切にして、エネルギーに満ち溢れている人のほうが、いろんな人と良い関係を作っていけるよなあ、と思ったのでした。


ついつい、人のことばかり考えてしまう、お母さん。大切な人のために、まずは自分を大切にしてみませんか。




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