見出し画像

読書感想 紫原明子さん『りこんのこども』

Amazon Kindleで読みました。

「離婚で犠牲になっているのは子供である」というのは明らかなことではあるが、場合によっては「悪いことばかりではない」というのもまた事実でしょう。

この本は比較的後者に寄った内容になっていたように感じました。
インタビューを元にしているので、脚色もあるのでしょうが、暗くどんよりと恨みばかりが支配するような『りこんのこども』は見受けられませんでした。
もしここでインタビューを受けた『こども』が大人になったときに、当時の状況をどのように振り返るのか、何年後かに再びインタビューするという企画があったとしてもよいなという妄想もしてみました。


一方で事実としては、ひとり親家庭の貧困率は依然として高いというニュースもあります。(2020年7月17日発表)

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa19/index.html

もちろんお金が全てではありません。
しかし離別・死別・未婚など様々な事情があるにせよ自身が選んでいない環境のせいで物事を諦めなければならないというのは、なくしていけると良いことだと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?