見出し画像

2019年3月 突然の発病

我が家の愛猫Aちゃんは、子猫のときに拾った元野良ちゃんです。

拾ったときはたぶん生後2か月程度。
乳離れしてすぐくらいだと思います。母猫とはぐれてしまったのか、1匹で雨の中、みゃーみゃー鳴いているところを保護しました。

周囲を探したけれど母猫らしき猫やほかの子猫もおらず、また、毛や顔も汚れて毛づくろいされている様子もなく、ガリガリに痩せていたため、母猫とはぐれてから時間がたっている様子でした。背中にダニとノミの卵が大量に付着していて、そのまま動物病院へ。虫の駆除と注射などをしてもらい、晴れて我が家の家族になりました。

拾ってからずっと室内飼いで、お外に出たことはありません。

唯一、去勢手術のときに動物病院に行ったのですが、ケージの中で暴れて怪我をしそうになったり、手術のあとずっと鳴き続けて、退院の日に全く声が出なくなってしまうほど、臆病な子です。

そんな性格のため、去勢手術以外で病院へ連れて行ったことがなく、予防注射や健康診断をしたことはありませんでした。そのことは、今の私の一番大きな反省点です。やはり、若いときから動物病院へ行くことに慣れさせ、定期的に健康診断をしておくことが大切だったな、と今になって思います。

それでも15歳まで元気に過ごし、病院にお世話になるようなことはありませんでした。肥満ぎみなほど良く食べ、元気なAちゃん。腎臓病の発見は突然でした。

Aちゃん(手前)と同居猫のCちゃん(奥)



2019年3月1日

夜8時突然、エサと水を大量に嘔吐。

猫は吐き戻しもあるし、毛玉を吐くこともあるので、嘔吐自体は珍しくない動物ですが、いつもと全然違いました。

吐いたあとも口をムチャムチャさせ、気分悪そうにしているのです。大量の嘔吐は一度でしたが、以降水も飲まず、複数回唾液を吐き、一晩中ムチャムチャしていたので、これはおかしいと思いました。



3月2日

朝一番で動物病院へ。あんなにお外へ出るのを怖がって暴れてしまうAちゃんが大人しくケージに入って病院へ連れていかれる姿を見て、相当具合が悪いんだ、と覚悟しました。

そして、腎不全と診断されました。高齢の猫でこれだけ具合が悪そうだったら、何か病気に違いないし、15歳以上の猫の8割は腎臓病と言われていますので覚悟はしていましたが、やはりショックでした。



Aちゃんはぐったり。何も飲食できていないので、とりあえず5日間は点滴で脱水と栄養不足を補い、点滴後の様子で、治療方針を決めることになりました。

「正直、この点滴の間に亡くなってしまう子もいるので、治療まで行けるか、はっきりは言えません」と獣医の先生に言われ、はっきり説明してくれる先生に信頼を持ちました。

Aちゃんがとにかく苦痛が少ないようにしてあげたい、と私は祈るだけでした。この日は皮下注射で点滴をして帰宅。

帰宅してもぐったりして、動かず、飲食もせず、甘えてもこないAちゃんに心が痛みましたが、治療はこれから。気持ちを強く持って、Aちゃんを支えていくぞ、と決めた日でした。
この日は嘔吐なし。



3月3日

点滴2日目。病院に行く間にケージの中で吐いてしまい、栄養の点滴と一緒に吐き気止めも注射してもらいました。
帰宅してからも甲箱座りでじっとしているだけで、まだ具合が悪そうでした。ただ夜になってトイレに入れてみたらオシッコをしたので、水分が吸収されてるのは良かった、と思いました。



3月4日

点滴3日目。嘔吐なく病院へ行けました。採血と、他の病気を否定するためのレントゲン検査も実施。レントゲンは異常なし。


この日は、帰宅してから自分でお水をたくさん飲むことができ、オシッコも自分からトイレに入ってできました。また、甲箱でじーっとしていた昨日までに比べると、リラックスした姿勢で眠るようになりました。

具合が悪くなってから私のことも無視していましたが、この日から私に甘えてゴロゴロいったり、顔をペロペロ舐めてきたりするようになりました。顔をペロペロされたときは、嬉しくて泣きました。



3月5日

点滴と、飲水のおかげで、夜中0時3時5時としっかりオシッコも出て、嘔吐もなし。

点滴4日目。帰宅後、自分からパウチのウェットフードを食べたり、うろうろ歩くこともできるようになり、一番危険な山場は越えたようでした。



3月6日

腎臓病と同じような症状が出ると言われている膵炎の検査はマイナス。自分で飲水できているし、ご飯も食べられるようになってきているので、点滴はなし。
血液検査の結果も改善しており、一番危険な急性期は脱したので、ここからお薬治療開始となりました。



薬は

ニチファーゲン配合錠 朝晩1錠ずつ
ラプロス 朝晩1錠ずつ


セミントラ 晩1回


の3種類。

(セミントラは現在、欠品状態らしく、かわりにワンハート錠を晩に1錠飲んでいます。)




一番危険な急性期を脱したので、急変がなければ、次の受診は1か月後になりました。



お薬と同時に腎臓病の治療で大切なのが、食事療法です。

この日から、まず普通のご飯と腎臓食を合わせたご飯に挑戦。少しずつ腎臓食の割合を増やして、腎臓食だけで過ごしていけることが目標です。

フードについては、別の記事で詳しく書くことにします。



このような形で、Aちゃんの闘病生活は突然始まりました。

もう少し丁寧に診てあげていたら、何か予兆があったのかもしれない、と悔やんだこともありました。でも、今となってはわからないし、少しでも苦痛が少なくAちゃんと一緒に過ごしたい。そう思いながら、今も過ごしています。少しずつAちゃんの闘病生活について書いていきますので、また読んで下さると嬉しいです。

もし、してくださる方がいましたら、ありがとうございます。サポートは猫の病院費用に使わせていただきます。