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雑記:読んでいてしばらく男女がわからない小説。

他人様の小説を読んでいて、一人称の場合、途中まで男性目線だと思っていたら女性だったり、その逆だったりすることがある。

ミステリの叙述トリックなどであえてやるパターンではなく、書き手の脳内と読み手の脳内の光景がズレてしまってるパターンだ。

読んでいると気付く。
でも、書いているときはどうだ? 自分の小説はどうだ? と気になる。

書いてる側は、脳内に登場人物がいるから、わかった上で書いている。だから、説明臭くなることはなるべく書きたくない。登場人物にセリフで自己紹介させるなんて、野暮だと思う。でも、ある程度はわかるように書かないと、物語がズレてきまうことになる。(あえて狙ってる場合は別にして)

厄介なのは、一人称「私」の場合だと思う。「俺」「僕」はだいたい男性であるし、「あたし」だと女性が多いだろう。「私」だと、どちらともなりうる。

だから私は、男性のときは「僕」「俺」を使いがちなのだけれど、「私」の場合、なるべくさりげなくわかるように工夫はしている。

例えば

↓ここの記載は、もともとなかったのだけれど、【ヒールのつま先】と書くことで、女性だと認識させる工夫をした。


↓これは、セリフでほかの登場人物に名前を呼ばせて、一人称の名前を明かすやり方。


↓これは、もう少しあとに書く予定だった文章を早めにだして【妻に】とすることで、【私】は男性だと認識させる工夫。



と、工夫したことをあげてみたけれど、読み直してみると、自分の小説でも読んでしばらくしないと男女がわからない小説がわりとあった笑。

今後はさらに気をつけつつ、さりげなく私の脳内が正確に読み手さまに伝わるように、工夫したいと思う。


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