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俳句白杯:紫乃女将お気に入り十句に選んでいただきました。

先日、PJさんに私設大賞に選んでいただきましたが、三句応募したうちの、また別の句を、紫乃さんのお気に入り十句に選んでいただきました。

こちらです。

味噌をとく菜箸の焦げ秋夕焼あきゆやけ

日常の何気ない一コマをうまく詠めたとき、私は「やったぜ!」と小躍りするのだが、この句こそ、その「やったぜ!」だ。

味噌汁を作ることを俳句に詠むのは、なかなか難しい。キラリと輝く言葉がなかなか見つけられないから。
でも、この句は「味噌、菜箸」の普通を、菜箸の先っぽ「焦げ」に注目し、それを季語の秋夕焼けに見事に繋げた。

わかるわかる!菜箸の先っぽ、焦げているのがある!
この「焦げ」の二文字、二音、ビクッとした。
思わず「うまいな~」って唸った。

そしての、秋夕焼け(あきゆやけ)。一気に、私の脳内画像が真っ赤に染まった。
焦げの黒が見事に赤を引き立てた


講評いただきました。

これは本当に、日常の些細な瞬間を切り取りたいという気持ちで作った俳句でした。味噌汁の味噌をとく些細な動作の中に、ノスタルジーがあるかもしれないし、大家族の楽しさを浮かべる方もいるかもしれないし、もしかしたら一人でひっそりと切ない味噌汁なのかもしれない。そんな多くの情景の可能性を秋夕焼あきゆやけという赤い美しい季語に託したつもりでした。

日常を切り取りたい、という気持ちは、小説を書いていても思うことです。異形のものが出てきて闘ったり、人が死んだりしたとしても、その中で、ちょっとした人間らしさというか、あるある、という共感を得られたら嬉しいと思って書いているので、何気ない生活感が出せていたら嬉しいと思っていました。

こんな風に評価していただくと、とても嬉しいです。ありがとうございました。

それにしても、俳句は初挑戦でしたが、予選通過にかすりもしなかった三句のうちニ句が私設賞であげていただけるということは(PJさんは大賞。紫乃さんは、紫乃賞ではなくお気に入りですが)俳句も小説と同じように、評価するのってとても難しいものなのだな、と感じました。

初挑戦の私の拙い俳句をお褒めいただき、本当にありがとうございました。メインは小説を書いておりますが、俳句も少しずつ勉強していしたいと思います。


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