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言葉の箱

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#死

"もう二度と 死ななくてよい安らぎに 見つめてゐたり祖母の寝顔を" - 梶原さい子

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"「燃やすとき公害になる」補聴器の電池を抜いた入棺のとき" - 加藤千恵

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“亡き母は西瓜の端が好みだと 大人になるまで思っていた我” - 梅木至子

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“飛び降りて死ねない鳥があの窓と決めて速度を上げてゆく午後” - 木下龍也

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“もう握り返してくれない掌(て)を握り、握ったまま死ねればよかった” - 千種創一

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“首吊りのひもの長さのせいにして結局生きていくような君” - 加藤千恵

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