#18 栄冠ナイン振り返り 6年目

配信時間も延びとるし、記事の長さも伸びとる。もうちょっと長さ的に読みやすいものにしたいなと思い始めた6年目。

今回の名前お借り新入生は、始めからそこそこの守備能力と対左投手Aを持つキャッチャーのおでんコーナーさん。
もうひとりはこの栄冠ナイン初めての天才肌ピッチャーぽてと#さん。
ぽてと#さんは自分のnoteでもこのことに触れてらしたので、そちらも見てみると面白いかもしれませぬぞ。

ピッチャーに役を当てるとこんなハラハラして見るんやな……という気持ちで読みました。よっしゃ、もっとピッチャーにフォロワーの名前あててこ。

そのほかに気になるのは、ニックに焼きそばパンを一生買わされていたベンチウォーマー脇山の弟と思われるセカンド脇山。
これから彼は真偽も分からぬまま脇山弟と呼ばれることになる。おい、焼きそばパン買って来いよ。お前の兄ちゃんはもっと上手く焼きそばパン買ってたぞ。

新入生が入学して早々、中堅 三豊商高との練習試合。
学校の評判が"そこそこ"に落ちてしまってるので、勝てば中堅に上がれるかもしれない。練習試合とはいえ重要な試合。

6回裏終わって2対0のビハインド。ヒット2本で完璧に抑えられる苦しい展開だったが、今年は早くも現れたグラウンドの魔物が7回裏に登場。
オリーブオイルの香りに包まれたボールをポトポト落とし、満塁になったところで新入生のぽてと#さんを代打で投入。さすが天才肌、投手なのにミートがCだぜ!

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でもこんな結果は予想してなかったわ。
このリードをリリーフの雫がしっかり守り切り、勝利となった。
これで目論見通り中堅校になれたのでかなり大きい勝利だったと言える。

相変わらずアイドルが凄まじい頻度でやってくる高校で練習を続ける一同。
「おでんコーナーのミートがあがった」と表記される度に牛すじ肉の煮込みやロールキャベツが想起され、のんびりした雰囲気で強くなっていく。そういえば今年のフォロワー新入生たちはふたりとも食べ物の名前だった。

この年の夏大会。
底上げされたチーム打撃力もさることながら、2人のスタメンが持つグラウンドの魔物がその本領を発揮した大会だったと言える。

初戦の多度津実業は1対6でリードしている中での8回裏 1,3塁の追加点が見込める場面で代打 大村が3ランホームランを打ってコールド勝ち(ちなみに大村くんはこの時点で2回の代打で2本のホームラン)

2戦目の三豊商工はやはりグラウンドの魔物と上原の6回ソロ、村尾の7回3ラン、白倉の3回3ランホームランがあり大量得点。10対3のコールド勝ち

3戦目はオリーブオイルの入荷先としてお得意様の小豆島高校だったが、ここでも遠慮なくオリーブオイルを塗りたくり13対1のコールド勝ち。
なぜかピッチャーのぽてと#さんに満塁安打男がついたりしている。

そして甲子園出場をかけた4戦目。観音寺との戦い。
4回裏 0対2のビハインド。1アウト 1,3塁の場面で回ってきたのは6番内海。能力値は低くないものの打率.183と不調にあえぐ内海だったがここはライト前ヒットで1点。
続く笹井は凡打に倒れるも、最近の試合で株を上げつつあった8番 白倉が右中間を切り裂くスリーベースヒット。2対3。逆転に成功する。

先発 瀬野を早めにおろしたふぁぼ立呉山は二番手に雫を投入。
ノビのあるストレートを活かした配球で5回以降を抑えていく。

そして8回表で雫のスタミナが切れ、高城を投入。恐らく初マウンド。
球が軽いのか、ポカポカ外野までボールが運ばれるものの、なんとか抑える。心臓に悪い。
そしてそのまま9回表。監督から伝令と激励と焼肉食べに行くぞという渾身のコールが出され、気合が入るふぁぼ立ナイン。
そして2アウト、打者松川がライトへ際どい当たりを打つが……まりあが懸命に走ってキャッチ!

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初の甲子園出場決定を決めた!
まだ優勝とかじゃなくて出場を決めただけなのに、すでに6年目までかかってるせいか、かなり嬉しい。甲子園って思ってたよりも大舞台なんだなと思わされる瞬間だった。
現実の甲子園を見る目も変わるかもしらんね。

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ところで「今日甲子園出場を決めた学校の名前も校歌もダサすぎワロリンヌ」みたいな叩かれ方しそうで怖い。甲子園スレとか多分あるでしょ。監視しようぜ。


そんなわけで甲子園初戦。相手は総合力がBの滋賀中央。
先発ピッチャーは140キロ越えの直球と総変化量12の巧みな変化球を操る西崎。控えも全員転生プロ選手という層の厚さを感じるチーム。
そしてそのピッチャーが力を見せ、6回裏が終わって0対2でリードされる苦しい展開。

しかし7回表 1アウト1塁の場面、ピッチャー雫の打席に変わって代打大村。
代打仕事人の彼がこの試合もライトへヒットを打つと、続く1番まりあがセンター返し。これをセンター守備が後逸して長打に。同点。
さらにバント職人2番ベルがきっちりとスクイズを決めて3対2で逆転する。

控えピッチャーは不安なふぁぼ立呉山だったが、この日の雑賀は粘り強いピッチング。8回裏 1アウト。1,3塁の場面では伝令を早めに使い切る判断が刺さり、見事ゲッツーで抑えて無失点。

9回表には2アウト 3塁の場面でベルがレフト頭上を越えるヒットで追加点。4対2。
最後には3年間、偉大な先輩エースたちと比べられて苦しい思いをしていたであろう瀬野が、監督の変化球重視という指示をガン無視して直球3つで三振を取ったりする魂のピッチングを見せる。
そのせいで1発ソロホームランを受けて詰められたりもするが、なんとか抑えきって4対3で勝利。これがふぁぼ立呉山高校の甲子園初勝利となった。


中堅から強豪へとランクアップしたり、甲子園の練習設備に感動したり、ベルが讃岐のスピードスターと呼ばれたり、いい流れで挑んだ2回戦。
その相手は総合力Bの金武南高校。
相変わらずピッチャーが全員転生プロ選手で、思わず「転生していいのはツイッターアカウントだけなんだが?」とキレるものの、転生してない野手陣も8人中9人がパワーBというイカれたもので「これで総合力Bってなんすか?」という気持ちに。

1対0で敵を追う4回裏、ノーアウト満塁という大チャンスから犠牲フライで1点は返すも、続く笹井はゲッツーに切って落とされ同点止まり。

5回表では逆にノーアウト満塁。しっかりヒットや内野ゴロの間に得点を取られ、4対1。
7回表にも連打を喰らい、先発の雫から瀬野に変えるも勢い止まらず、4点を追加して8対1という大量リードを許してしまうことに。

だが7回裏。金武南の先発がおり、1年生が出て来たタイミングで反撃が始まる。

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ヒット、四球などでランナーが溜まったところに、これまで幾度となく逆転を産んできた打撃職人ごろりが一閃。
まだ試合を諦めるなと鼓舞するかのような満塁ホームランで8対6。まだ舞える!

その後もお互いのリリーフ陣を攻め込み、追加点をあげる激しい展開。

そして迎えた最終回。9回裏の時点で10対8。この回先頭打者のごろりが出塁、村尾もヒットで続く。相手ピッチャーの與座もバテ始め、これは逆転があるかもしれないと期待するも、そこから外野フライ、内野ゴロ。
最後には代打を出すもサードライナーをしっかりキャッチされて抑えきられ、惜しくも敗退となってしまった。

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なかなかの粘りを見せたが、惜しくも甲子園2回戦での敗退となった。
だが初めての甲子園出場を決めたこともあり、一歩前進した年だったと言える。前向きにいきましょう。


次にキャプテンとなったのはまりあさん。マネージャーは永吉さん。永吉さんは恐らく「ナガヨシ」なんだけど、パッと見で「エイキチ」と読めてしまったので、もうエイキチとしか呼ばれない可哀想なことに。ツインテの可愛いマネなのに。

強豪校以上にのみ許される黒土グラウンドや、スケジュールカードが7枚持てる強さに感動しつつ練習し、秋大会。

甲子園出場校として挑んだこの大会だが、やはり3年生が引退して戦力ダウンは否めない。
初戦の大串戦も4対4のまま延長12回裏までもつれ、チャンスAと対左投手Aが唸ったおでんコーナーの一打でなんとか勝つことが出来た。やっぱり秋はおでんの時期。
だが1回戦目からここまで苦戦することに、不安を覚えるのであった。

そしてその不安は2回戦で的中することになる。総合戦力Dの土庄水産に4対5で負けてしまったのである。
打撃力も投手力も今のままでは厳しい。総合的な能力上昇が必要だ。
……と実感した矢先、この敗北で強豪から中堅に落とされて黒土グラウンドとお別れを告げることになる。ほんの1ヶ月だったけど、いい夢だったよ……


迎えたドラフト会議。
まずロッテ3位に外野手ベル。
巧打俊足、そしてバント技術を生かしてチャンスメイクしてくれるありがたいプレイヤーだった。

そしてジャイアンツ4位に二塁手ごろり。
勝負強い打撃と流し打ちが印象的で、いい場面でヒットを打つその姿から自然と「打撃職人」と呼ばれるようになっていた。

横浜3位に投手 瀬野
先発ピッチャーの先輩たちから渡された重すぎるバトン。始めはかなり弱い印象だったものの、気付けば先発を張れる立派なピッチャーになっていた。

最後はヤクルト3位に一塁手 村尾。
キャプテンを務めた強打者。強力な打線だったこの世代の中でもパワーに優れ、クリーンナップを務めてくれた。

なんと4人のプロを輩出することになった。やっぱ甲子園出場校は違いますなあ、ガハハ!

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顔つき、変わったか……?


そして卒業式。年間の試合結果は7勝2敗とかなりの好成績。
上原がミゾット社員、内海が職人など、かなり有望そうな進路を決めていく中、マネージャーだった金村が家事手伝いで少ししょんぼりしたのは内緒。アイドルと家事手伝い以外の進路も見てみたいよー。

この年は初の甲子園に出場できてしまった。そうなると次の目標はやはり甲子園優勝になってしまうでしょう。これまで以上にビシバシやってくっぞ!
まずは強豪に返り咲くところからだ!ウオー!

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