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ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs六角を見て

はじめに

アニメ版のテニプリを見続け、85話「死闘の果て」まで見た。友人と別の舞台を見たその場のノリでこちらのアーカイブを購入した。なぜ3rdなのか、しかも六角からなのかと言うと推しの初舞台だったからに他ならない。
他にも知っている人が多く、かなり気になる舞台であった。
これから舞台を見ての一人一人の印象や感想などを述べていく。六角戦まではアニメで履修していないため、解像度の低さがあることをご了承ください。それぞれの感想の長さの違いも許してほしい。また、見終えてから一週間くらい経って書いてるので記憶が朧気。
私が見た公演はこちら
https://www.tennimu.com/3rd_2016rokkaku/

越前リョーマ

12歳という少年らしさ、リョーマの余裕が滲み出てて良かった。六角戦はリョーマの試合がないから多分他の公演よりもその出番が無く、代わりに練習やソロでの見せ場が多くて一人での戦いというものにフォーカスされていたように感じる。
リョーマは日常では中学生らしい笑いを見せるんだけど、大会中はテニスにひたむきに向き合ってるから不敵な笑みしか見ることが出来ない。全体曲でその笑みが抜かれた所、ものすごくかっこよかった。だからこそ、カテコで帽子を脱いで笑顔でお礼を言った瞬間に涙が溢れてきた。青学キャストみんなで頑張ってきたっていうのがひしひしと伝わってきました。

手塚国光

厳格である、というオーラを崩さないのがすごい。鋭い眼差しが手塚国光だった。ドイツへ行ってしまう、という時突然はだけたワイシャツで出てきて困惑してしまいました。あの瞬間、テニスコートが木漏れ日が降り注ぐ窓辺になってた。

大石秀一郎

手塚国光がいない、という状況で部長代理を努めていた大石。それぞれの試合に対して人一倍真剣に向き合っていて、自分の見せ場ではないのにライトで照らされていないベンチでもずっと喜んだりしていたのが印象的だった。
ベンチでと言えば、みんなの試合で点を取った時とかにふと菊丸に声を掛けるのがゴールデンペアの仲の良さだなあって。
これまたカテコなんだけど、一人で頭を下げる前、マイクが入っていないにも関わらず「ありがとうございました」と言っている誠実さが、彼が大石秀一郎として選ばれた所以なのかもしれないと感じた。

不二周助

見た理由②
定本楓馬さんのことを他の追随を許さない美青年だと思っており、その上さらに美青年代表格みたいな不二周助を演じているとなれば観るしかないのです。
不二周助のその柔らかさと美しさが存分に表現されていたと思う。私は不二周助のひぐま落としが心底大好きで、アニプリでもそのカットが映る度大興奮しているのでダブルスでも見られたのが凄い良かった。
その微笑みと確かな強さ、当時見てたら多分人生を狂わされていたと思います。

菊丸英二

見た理由①
デビュー作とのことで、どうしても見たかった。どうしても見たくて、テニミュから見ても分からないだろうからアニプリから見始めた。耐えられなくて六角戦行く前にテニミュ見てしまったけど。
特に好きなシーンは一年にウィッグ渡して女装させるところです。
ツイートもしたけど、やっぱり笑顔が印象的で凄い惹かれた。これはその解釈に影響してるのかは分からないけども、菊丸の十年後ってアイ〇ルって言われててそれを踏まえてなら、ずっと笑顔で楽しそうに居続ける菊丸は本当にアイドルになれるんだろうなって感じた。私は彼の笑顔に弱いのでどの瞬間だったとしてもあの菊丸を愛してしまうのかもしれませんが。
アニプリとの大きな違い、その笑顔なんだろうなって。天真爛漫で愛されキャラの菊丸だけど別にいっつも笑顔な訳じゃなくて試合中は基本真面目に試合を観察してるし、日常シーンでも割と普通に話してる人を見てたりするからそんなに笑顔のイメージないかもしれない。でもあの菊丸はきっと素敵な、みんなを笑顔にする人になるんだと思う。

乾貞治

これは中の人の印象で申し訳ないんだけれども、どうしても元気なイメージが強くて。でも冷静沈着な乾でした。乾が歌うのは分かるけど、乾が踊るイメージ無さすぎてカテコの曲ほんとに踊ってるのか探してしまった。きちんと踊っていました。

河村隆

凄いタカさんだった。声に違和感が無さすぎた。そこに居ました。もちろんこれは全員そうなんだけれども。波動球っていう力の強い技!ていうのを感じさせるの凄いなあ。タカさんの力の強さをしっかり感じることができた。

桃城武

意外なタカさんとのダブルス。パワーテニスだったけど、頭脳派のテニスになってた。ダンクスマッシュだ!て分かるのがすごいよね。何故か切り株に打って、手塚部長じゃないと駄目なのか……!て打ちのめされてるところも桃ちゃんらしくて好き。

海堂薫

凄くない?私は牧島輝さん好きですが色々な舞台見たことないので、どれが一番良かったって言えるほどではないけども、それでも海堂薫が最もハマり役な気がした。どの瞬間も海堂薫だった。海堂の目つきの悪さとか声の低さ、足の綺麗さ……。どのシーンが、とかじゃなく全部。ここまでそう思えるキャラってそうそう居ないので、見て良かったなって思えた理由の一つです。

一年生

真摯に先輩レギュラーを応援してて良かった。息を合わせて必死に試合にしがみついて一喜一憂するの、等身大だなって。相手に必殺技打たれて落ち込んで、流れを変えて喜んで。素直で良いよね。

葵剣太郎

こんな坊主なのに顔に違和感ない人居るんだ。すごい目が綺麗。キラキラして輝いた。一年生だけど部長っていうことにあんまりプレッシャーを感じてなくてテニスを楽しんでプレイしているのが伝わってきた。モテたい!ていうのも素直で良い。
カテコ、みんなでやりたい!って言って「ありがとさんかく」するのも、練習とかで学校メンバーの仲を深めていた片鱗が伝わってきて本当に涙腺がやられました。

佐伯虎次郎

アニプリと髪の毛の色違うから出てくる度キャスト一覧で名前確認してた。当たり前に顔が綺麗。日替わりMC?のビンタの流れが良かったな……。避けちゃうの凄い分かる。なんかあんまり不憫なことになってなさそうなのがさ。

黒羽春風

あの見た目で春風なの味わい深すぎる。バネさんの方がダビデより年上なの良いよね〜。試合終わった後颯爽といい試合だった!って敵に言えるのがものすごく大人で、でもダビデには力でダジャレを止めさせるちぐはぐさが中学生って感じがした。

天根ヒカル

最近のウィッグが凄いっていうのに慣れすぎてて、突然ゴムで結び出した時に、それしても良いんだ!ってめちゃくちゃ興奮してしまった。界隈全体でウィッグの出来が上がってるから尚更ガチガチで崩れないようになったりしてて、結ぶなんて以ての外って感じだから。結べるようにしてるとこに当たり前なのに興奮した。
あのダジャレ言っても浮かないの、凄いよね。仲間が受け入れてるのも、顔が良い人間が言うからなのも……。

樹希彦

機関車の映像出てきた瞬間何事かと思った。
アニプリでのなんでなんでキャラは後付けらしくて、なんで?テニミュは原作軸だから所々知らない情報とか髪色とか出てくるよね。
純粋キャラって強いよね。

木更津亮

帽子被ってて顔見えにくいのに顔綺麗って分かるの凄い。彼の試合見てみたかったな。劇中MC?の時のあのビンタの流れ、凄い面白かった。あとジャンプ!終わらないところとか、初めは計算してたんだろうけど飛んじゃって続いてしまうところ、凄い仲良さそうだったよね。

首藤聡

リョーマと当たる予定だったらしいけど、気になり過ぎるよね。六角戦どの試合も良かったんだけど、ストレートで勝ってしまったので……。

跡部景吾

私が演出家ならさ、絶対ソロで歌わせたいし、そのバレエを絶対に取り込みたいよね。つまりそういうこと。跡部って俺様感が強いと思ってて、私としては美しさとかよりも強さとかの方が印象的なんだけど、三浦宏規くんの跡部はもう美しさ全振り。孤高の美しさ。例えるなら白鳥みたいな。美しさを全面に出して、そこに孤高の強さを加えていくとあの跡部になるんだと思う。2019とかだったかな、TLに本人のみうべ流れてきて、この人を跡部にする選択肢は本物だなって感じた。芯のある、強くてきれいな跡部でした。

忍足侑士

これも中の人の印象で、関西弁だけど忍足侑士っていうイメージが全く無かったんだけど、ものすごく本物の忍足侑士だった。考えや強さの読めなさが凄い良かった。

宍戸亮

宍戸〜〜〜!宍戸凄い良かった。監督に自分の思いを誓う時、声は全く震えてなくて力強いのに、目から一筋涙が流れてて、あまりの強さと美しさに言葉を失った。あの瞬間が宍戸亮の全てを表しているんじゃないかってくらい印象的だった。この公演トップレベルで印象的なシーン。

向日岳人

あの可憐な見た目にそぐわず少年な向日。話すとめちゃくちゃやっぱり等身大の少年で良かった。
この向日と忍足侑士のダブルスも見てみたいよね。

芥川慈郎

中の人の話で申し訳ないんだけど、めちゃくちゃクソガキっていうのを聞いてて、それはもちろん最近の話だから当時高校生?とかの彼がどうだったかは当然知らないんだけど、やっぱり明るい天真爛漫キャラが似合うね。あの笑顔と動き。逸品だよね。凄い楽しそうに動き回ってテニスする慈郎良いよね。もっと見たいな。
監督への誓いで羊に埋もれて寝てみたかった〜!て言うの、テニス云々は前提として、人生最後の後悔みたいじゃない?

滝萩之介

見た理由③
感の良い人なら理由だけ見て感じるものがあるのかもしれませんね。
美人だよね、この人。特にやっぱり監督への誓いが良かった。滝は宍戸に負けた後もうレギュラーになることはなくて、だからこそあの誓いの涙が本物で、こちらまで悲しくなった。突然の私服にもびっくりしたけど、あれ宍戸と慈郎と三人で、なんでだったんだろうな。

樺地崇弘

良いよね、樺地。最近は樺地に幸せになって欲しいっていうツイートしかしてない。
あ〜樺地とタカさんの試合も見たいよ〜〜〜〜。

鳳長太郎

凄くない?顔の綺麗さ。あの爽やかな顔を宿しておきながら十字ネックレスだよ。許せるよね。ものすごい爽やかスマイルで、危なかった。
全てに対して言ってるけど、宍戸とのダブルス見た過ぎる。

日吉若

クセの無い日吉若。台詞聞き取りやすいし、鋭い眼光が良かった。あの日吉の眼光をそのまま表現出来てるのが本当に凄いと思う。日吉戦は無かったからかの有名な台詞は聞けなかったけど、下克上!次の試合が楽しみです。


まとめ

一時間半ものすごい楽しくて、ずっと笑っていたのに、青学のメンバーが出てきて一列に並んだ瞬間突然泣き始めた。六角が並んでも、氷帝が並んでも同じで、あの輝かしさに負けちゃったね。初舞台です!ていう人も多くて、だからこそ良いものにしようと一生懸命やっていたのが伝わってきたから、カテコ曲で「やり遂げたよね俺たち」なんて言われたらもう……。テニプリ自体は多分いつ見てもハマる魔性のコンテンツなんだけど、テニミュはきっと大人にならないと良さが分からないんだと思う。板の上でみんなが必死に輝いてるのを見る部分にも醍醐味があるんだろうなあ。歴代っていう概念を生み出して、歴代キャストとも繋がれる舞台、他にはなくて凄い強みだよね。世界観の重視的に卒業したキャストは出せないっていうのが普通なのにそれをひっくり返して運動会とかまでできる所、暖かくて良いね。暖かくてみんなが頑張っていて輝いてたこの公演を見ることが出来て良かったです。多分当時この公演に行っていたら人生狂ってたと思います。

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