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風の音は実は木の音モノの音私はココロに柳を置こう

 コロナ禍ではあるが気分転換は大事。
2月はキャンプに出かけた。秋冬キャンプは3年目である。
 時は寒波が日本を襲った頃。地元は暖かい雪無しなのに寒い事寒い事。風も強くて焚き火を早々と始末して寝袋に潜り込んだ。

 風が強い。周りの木々が大きくうねる、山が揺れている、襲いかかってくる様な音が怖い。
ヒトのココロとか人間関係のようだ、と思った。
何かの事象を人間に置き換えて考える癖があるのだ。

 ヒトも木もモノも、横風に弱いと思う。風は空気を攪拌し新しいモノを運び不要なモノを片付ける。でも、あまりに強い横風に揺さぶられるのは不快だ、不安だ、恐怖だ、足をすくわれそうになる。
 横風に対しては耐える方法もあるが、傷つくし形が変わってしまう事もあるだろう。まあ、それが後に味わいとなるかもしれない。
でも、若い頃なら折れても新しい芽を出せるが、
年齢を重ねるとそれはキツくなってくる。

 私は柳の木の様に、サラサラと横風をいなしたい。風を楽しみ、静も楽しみ、今ココに静かに立ち続けて周りを見ていたい。そう思いながら眠りについた。

 翌朝は静かな明るい日になっていた。

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