見出し画像

【前編】上野オークラ劇場に行ってみた

上野駅不忍口から徒歩3分位らしい。

西郷さんいるとこの下の交番の前の横断歩道渡ってセブンの脇の路地に入るとすぐ。ちなみにその短い路地を抜けて反対側に出ると不忍池のとこの公園に繋がってて、家族連れも修学旅行生もたくさんいた。
そんなわいわい賑わっててもちろん人通りも激しい、裏とも呼べないような路地(路地の時点で裏なんじゃないのという指摘はさておき)にあるのが、上野オークラ劇場という映画館です。
TOHOシネマズと比べたら小さいけど、その界隈ではかなり有名どこ。だから勇気を出して初めて行くのはここにしておこうと決めました。いや映画館に行くのが初めてってわけじゃないですよさすがに、さすがに青森にも映画館くらいあります、最近1番大きいやつが閉館しましたがね。残り約1つになった青森市唯一のそれなりの大きさの映画館よりは少し小さめか同じくらいの劇場が上野オークラ劇場です。


ここまで冗長に書いたけどこのへんで念の為ちゃんと説明しておくと、日本一有名なピンク映画館です。ピンク映画、ポルノ映画、日活ロマンポルノ?呼び方の詳しいこと区別はよくわかんないけど、まあ要はアダルトみのある映画専門の劇場です。

そしてもう1つの特徴は、ハッテン場としても有名ということ。ハッテン場、発展場、ゲイの出会いの場です。と言っても基本的には2階席が、主にそれ目的で使われているそうなので、1階席のチケットだけを買った今回はあくまで映画目的のつもりです。
でもネットである程度調べた限りでは、1階席でもそういう目的の人はいるらしいということ。貞操の危機〜って感じだからとりあえず昼間に行っとくかぁ、どうなるかなぁ不安だなぁとか考えながら、上野駅に向かい10時過ぎくらいに入りました。


まず入り口付近はほんとにでかでかと看板があり、堂々としたたたずまい。昼間でそれなりに日も当たるし人の往来も激しいエリアに、パッと見で風俗店かなと思わせるような色味の看板なんかが立っていました。ゴクリ、入ろうにもこんな観衆(特に鳩が多かった)がいる中堂々と入店できないだろとか思いながらしばらくウロウロしてると、ぼちぼち老人が入っていく。ネットで見たところによると観客のほとんどは結構高齢だそう。たしかに最近はスマホでこと済むし、そもそもこんな映画館があること自体最近まで自分も知らなかったし。徐々に廃れゆく文化なのかなぁと思うと寂しくもあり。

でも友達にLINEして応援してもらったりなんやかんやあって、入場に成功しました。
入るとまずおじさんが検温消毒を促す、その後右手に券売機が見えたのでシステムを理解。その券売機の横にはカウンターがあって、中のおばさんと目が合うと向こうは私が初心者だと察したのか、「そちらの券売機からどうぞー」とやる気のあるのか無いのかわからない声で案内してくれた。
入場券の種類は、通常の他に学生割、シニア割もあり。そして別で2階席。2階席は危険だと心の中で唱えながら学生券1400円を購入。カウンターでおばさんに差し出すとちょっとびっくりした顔で「年齢のわかるものありますかー」と、学生証じゃなくていいんかと思いながらも千葉大の学生証を出すと、見にくいのかしばらくジーッと覗き込むようにしてから、通してくれた。たしかに学生証の文字って小さいよね、わかる。
ちなみにこの入場券1枚でその日ずっと映画館にいることができます。最近の通常の映画館でスタンダードな一上映ごとの入れ替え制ではなく、昔ながらのシステムです。3本の映画を1日に5セットくらい上映するから同じものを何度見てもいい。上映時刻にこだわらずにいつでも入っていいみたい。実際自分も1本目がまだ終わらぬ時間帯のうちに来場しました。

ロビーを突っ切ってまっすぐのところに1階席へのと続く扉がある。そしてその右手に2階席へと続く階段。緊張もしていたのでそそくさと1階席の扉を少しだけ開く。
中は当たり前だけど暗くて思ったより座席が多い。変に目立ちたくもないので、とりあえず真ん中の行の右端に座ってみて状況を確認する。まわりにも客は見えない、そりゃ平日の昼間だからなかなかいないだろうなと思ってはいたけど、見える範囲ではその時点では自分の他に4人だった。みんなバラバラに座っててみんな白髪の男性。次にようやくスクリーンに目を向けたけど、ちょうどエンドロールだった。たしか不倫ものが上映されていたらしい。ちなみに座席は思ったよりフカフカで綺麗な車のシートみたいだったし、前の席との間隔も充分でゆとりがあった。客は少なそうだけど日本一有名なだけあってそれなりに儲かっているのかなとか思いながら、ひとまず落ち着く。

そしてエンドロールが終わると、明るくなってさっきロビーにいたおじさんが「清掃でーす」と言いながら入ってきて、清掃(ちりとりを持ってぐるっと1周するだけ)をして帰っていく。この間は謎のBGMが流れていて、他の客はロビーに出てタバコを吸ったりしてた。
上映時刻になるとチャイムが鳴りまた暗くなる。アナウンスが入ってまず広告が映るんだけど、内容がほとんど電話詐欺の注意喚起とかなので客層はやっぱり高齢気味なんだろうなぁと。

本編が始まると徐々に客が増えていき、と書きたいところなんだけどちょっと長くなってきたし眠いので1回切ります。

この後の、実際に男性に誘われそうになって断った流れ(2回)とか、翌日のストリップショーを観てかなりガチで感動した話とかはまた明日にでも書きます。

DEEP TOKYO プチ旅行記の1本目でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?