常昼の島の天使 ⑤

いつまで経っても日が暮れないので
私は立ち上がることにした

海に背を向けて歩きはじめる
やがてジャングルが見えて来た

砂浜に別れを告げて植物の世界へ
濡れた私の足跡がジャングルに続く
海にいた私の痕跡は 沈まぬ太陽によって
そのうち消えてなくなるのだろう

今日から私は森の女になるのね
そもそも私は海の女でもなかったのよ

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