沈むって、こういうことなんだ
今更ながら、津波の映像をたくさん見た。
昔話とかでよくあった、街が沈むって、こういうことなのか、ってやっとわかった。
津波てんでんこって聞いたことあるし、昔話で言い伝えを守らなかった町が一瞬で水に沈む話とか、あったけど、全然ぴんときてなかったんだな、って思う。
水が来ても波打ち際みたいな水だと思ってたし、走れば逃げ切れると思ってたし、2階に行けば大丈夫だと思ってたし、家にいれば大丈夫だと思ってた。
背が高すぎる海が、まるごと移動してくる。全部押しながら。
もう水でもなくなってて、流されてる車や瓦礫。
垂直避難しかできなくなるから、絶対に孤立する。どこにいても。
家なのに、流れる。
後ろの遠くにきてる、と思ったら、回り道した泥が横から前からくる。車や瓦礫と一緒に。
そしてビデオは、それだけで怖いのに、安全なところから撮ってる。もっと怖いのは安全じゃないところたくさんいた。
私の中で、東日本大震災の、何が苦しいかって、津波での死に方が、きっと間違いなく怖くて、苦しいものだってことだ。急にいなくなったから、住居がないから、とかじゃなくて。
どうかご冥福をお祈り申し上げます。
怖くなくて、苦しくない死に方をしたい。
最近、CPAで、大往生だったり、朝まで普通だったり、とかを見ると、ほっとする。それまでの経過がどんなのか、全くわからないけど、苦しい時間は少なかったんじゃないかな、とか思う。
これだけ科学が発達したなら、苦しくなく死ねる工夫をもっとしたらいいのにな。