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アラフォーがある日突然KPOPに出会った話 後編

オーディション番組は沼だった。
IZ*ONEの子たちはProduce48という韓国のオーディション番組(プデュ)で選ばれた12人だという知識しかなく、初めて見た私には全てが衝撃だった。

101人の練習生の中から国民プロデューサーと呼ばれる視聴者の投票によって最終12人(produce48は12人)がデビューできるサバイバルオーディション番組だ。
無知な私はサバイバルオーディション番組が韓国で人気がありいくつも番組が放送されていることも知らなかったので全てが新鮮だった。

アイドルという概念が変わった

そして何より衝撃的で私の心を掴んだのは
日本のアイドルと韓国のアイドルの圧倒的な差。
トレーナーと言われる先生方がまずはABCFとランクをつけるのだけど
落第を意味するFは圧倒的に日本人の子たちだらけだ。

そこで課題曲のようなテーマ曲を全員初見で3日間で完璧に覚えなくてはならないしその後ビデオカメラの前でひとりずつ踊って歌ってトレーナーの再評価を受けなくてはならない。
もちろんそこでFから上のランクに上がることもあるし練習不足ならAから下がることもある。
日本の女の子たちは全員「AKBやらMNBなどの48グループの現役アイドル」だ。
愛嬌のあるダンスは得意でもKPOPの実力には及ばないことは一目瞭然だった(とても失礼ごめんなさい)
でも彼女たちは諦めないのよね。
下手でも何でも最後までやり切るのよね。

もうおばちゃん、そこで号泣。
そしてプデュの沼へと入ったわけです。

Produce48の話は止まらないのでここら辺でやめておくけど、とにかくそこで課題曲に使われるKPOPの数々にも惹かれていった。

KARAや少女時代をなんとなくしか聞いたことがないアラフォーにとってKPOPってこんなにかっこいいんだ!と毎回ワクワクが止まらない新しい出会いの連続だった。

そこからは決して抜け出すことのできないKPOPの沼を笑顔で泳ぐようになった。
元々ハマりやすく抜けにくい性格でKPOPに出会うまではある日本の俳優さんにのめり込んでいた。映画の舞台挨拶のために日本中を飛び回るほど好きだった。
ロックだらけだったスマホのプレイリストはからKPOPばかりになった。

運命的に始まったProduce X 101

そこからKPOPを追うにつれて、ナムジャアイドル(男性アイドル)の曲を多く聞くようになった。
完成度の高い揃ったダンス。中毒性の高い楽曲。かっこいいMV。
申し訳ないがあのスーパースターBTS様のこともプデュの課題曲で知った。
(実は今はダンナがarmyになったのだけどそれはまた別の機会に書きたいと思う)

EXO、NCT127、BTS、、、パフォーマンスがかっこよすぎてYouTubeを漁りまくった。

そんな中、2019年春、produce x 101(プエク)が始まったのだ。

もうだめだった。

韓国語はアニョハセヨくらいしか知らないのに、顔の区別ができないとか言ってたのに毎週配信される字幕のない放送を見るようになった。
何を言っているのか何で笑っているのかわからないけど一緒に泣き、一緒に笑った。ビハインドが公開されれば会社のトイレに駆け込み急いで見た。
後日Abemaで字幕付き放送があるのにそれさえも待てないくらい生活を侵略するプデュ。
寝ても覚めてもプデュを見ていた。投票できないのに…

推しができてしまった

プエクは韓国の電話番号からしか投票できないシステムだったので(うろ覚え)見守ることしか出来ないのに推しが瞬く間にできてしまい、脱落したら翌日、目が開かないくらい泣いたので家族が心配するほどだった。

結果何名かいた私の推しは全員最終デビューメンバーに選ばれることはなかった。プエクの亡霊としてはX1についていろいろ語りたいこともあるけどまた泣くのでやめておく(アラフォー)

韓国のアイドルは事務所の練習生として所属しそこからグループとしてデビューするのが基本らしい。

そうか私はこれから練習生=一般の男の子を推すことになるのだなとすんなり受け止められるくらいになった。

推しの年齢なんて気にしたことがなかった。

会社で動画を見ていたら「若い子ですね〜その子何歳ですか?」と聞かれ00lineだよ〜と言ったら本気で引かれた時に私はもう戻れない沼底にいることに気づいた。でも全然恥ずかしいとかいうことはなく、なんなら推しの素晴らしさをもっと語りたいと思った。

元来音楽好きなので

私は推したとしても楽曲が好きになれなかったら離れてしまうことがあった。
それは今でも変わらない。
プエクが終わってしばらくすると番組では脱落してしまった推しが事務所からデビューした。

しかし楽曲に魅力を感じられずもやもやした気持ちを抱えた。

参考までに私の好きなKPOP(2019まで)ベスト10

〜2019年まで
❶Blooming Day (2018) EXO-CBX
❷Shine(2018) PENTAGON
❸Rooftop(2019) N.Flying
❹Violeta(2019) IZ*ONE
❺Kangaroo(2018) Wanna One
❻BRATHE(2019)AB6IX
❼MovieStar(2019)Cix
❽UN Village(2019)BAEKHYUN
❾We don't talk together(2019) HEIZE
➓Take It Out(2017) MYTEEN

BTS、SEVENTEEN、NCT、EXOは除いている。
なぜなら好きな曲が多すぎて選べなかったから。

毎日KPOPを聞き、毎日新しい発見があった。

韓国文化も気になり韓ドラも見始めてしまったから大変。
元々俳優のオタクだったのだから韓国の俳優に落ちないわけがない。
(2021年現在ある俳優にどはまりしてしまっているが後日まとめたいと思う)

需要と供給のバランス

KPOPのすごいところはここまで無料でいいのかと思うくらいのコンテンツの豊富さとファンサの素晴らしさだ。
音楽番組はすぐにパフォーマンスをYouTubeに配信してくれるし、高画質の画像をTwitterで上げてくれるしビハインドまである。
ご本人たちも公式Twitterなどでバンバンセルカや集合写真などファンが欲しいものを公開してくれるし、個人インスタまであるからインスタライブまでやってくれる。
YouTubeなどの公式チャンネルにはオタクが欲しい動画が山のようにある。

そして何より彼らは「ファンがいてくれるから」と感謝の言葉を忘れない。

日本のアイドルのオタクをしたことがないのでわからないが日本の俳優のオタクだったものからすると例えば次回作までの枯渇期が半年続いてその間本人からも公式からもなにも供給がないことが通常だったのでKPOP界の需要と供給のバランスに「は?おかしくね?好き。」と思うことばかりだった(ここまで一息)

私がこんなにもKPOPを好きなったのはプデュにはまったのが理由だけど、私の「これ何なの?」に優しく教えてれた友人たちにまず感謝したい。

まじで毎日楽しい。ありがとう。

今、私はあるアイドルグループを推している。

生まれて初めてファンクラブにも入った。

星野源のyellow dancer以来アルバムをCDショップで購入した。

その話はまた今度。

コロナがなければ今頃渡韓してただろう。
2018年までの私から想像もできない毎日をすごしている。

韓国といえばキムチと冬のソナタくらいしか思い浮かばないアラフォーが韓国語のシナリオブックを手に勉強しているのだ。

長くなりましたがどうでもいいお話にお付き合いいただきありがとうございました。

チンチャカムサハムニダ

林檎

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