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共有財産のゆくえ①2人を繋いでいたマンション

10年の結婚生活を経て子ども3人とUターン移住し、初夏にシングルマザーになりました

いま離婚しようか悩んでいる、養育費の差押はどうしたらいいかなどシングルマザーとしての旅立ちがどなたかの参考になればと思います


婚姻費用差押と子供の保険証切り替えの過程で発覚した夫の勝手にマンション売却問題

前提としてマンション自体は夫名義のものでしたので、売却は夫単独で可能です
なぜ単独名義にしたか?
それはマンション購入する際に共有名義は避けてほしい、ご主人単独のローンで問題ないので、という不動産屋の勧めもあったからです
当時、じゃあ生活費は妻、ローンは夫としたわけですが、、、

そもそも夫の方が年収が低かったため住宅ローンが重荷になりすぎないようにと頭金としてかなりの金額を私が出しました
内装費、新居の家具なんかも私の持ち出し
途中の繰り上げ返済も私

住居費用はすべて夫!といえば大黒柱ぽいですが金額ベースではローンと生活費の割合は1:2
このあたりの不均衡も信頼が失われた後では重荷でしかありませんでした

とはいえ夫婦の話を抜きにしても思い入れの深いマンションでした
こだわりのダークブラウンの床は埃が目立つから毎日床ぶきして
乳幼児三人と過ごしたリビングの床暖で寝落ちした日々
インテリアもこだわって買い揃えて
子供も少し大きくなったからってイッタラのお皿で揃えて
庭を眺めるテーブルセット
インテリアクロスを森にした、私の癒し空間
30代前半の思い出が全部詰まってるようなお部屋でした

結婚後すぐのラブラブ期に購入したわけで
別れるなんて考えもしていないし
子供ができても夫は何もしない!だなんて微塵も思わないですよ
これからきっと、2人で協力しあって、愛の巣を温めていくのね、とあの頃は思ってたんだね

しかし共有名義にしたとて、泥沼の調停にも連れ込んだ話も聞きます
売却が単独でできないから、余計に揉めますよね
子供も不動産もないカップルがさっさと別れてる話もよく聞きます

ともかく勝手に売却の話が進んだことで、共有財産の価値が金額としてでてきたことは『財産分与して離婚』を後押してくれたんだと思います

共有財産の売却がなければ、離婚を決断することもなかった
婚費が支払われ、たまに子供達が父親に会いにいく別居生活に大きな不満があるわけではなかったし
社会的地位としての『妻』は仕事上便利でもあったし
誰かと再婚したいとかもなかったし
何がなんでも絶対に離婚しなくては!と思っていたわけではなかったので
まさに最後の砦でした

そういう意味でお金の切れ目が縁の切れ目
想いの詰まったマンションが金銭になった瞬間に夫婦を繋いだ糸が切れたんだね

思い出のマンションは共有財産として財産分与するだけになったのです

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