仕事辞めます

勤めている現職を辞めて新しい道に進む事になりました。
酒屋人生10年くらいかな?前の蔵で5造り、今回5造りなので充分でしょう。杜氏資格を取るために働き続けていましたが、まぁまぁこんなものでしょう。いやいや、まだまだ続くのですが。

辞めるに至った背景はざっくりですが、取得すべき技術は充分(歴代の杜氏さんとかに比べたら全然ですが)で、現職で新しく覚えるべきこともないかな、あるいは役不足かなと思っていること、余暇時間が全くもってない働き方なので、狩猟をしている家内がちょっと心配になってきたこと、家内がこの働き方を心配していることですかね。
何にせよ、今の働き方で難しいなと考えてます。

それで、これからですが、起業します。
とりあえず農業を基幹にした個人事業で、ゆくゆく法人化します。

1.農業部門
2.農産加工部門
3.狩猟部門
4.醸造部門

農業部門は農業です。そのまま。
クレソンを育てている実績があるので、これを事業拡大していきます。現状が露路栽培で虫が付くために加熱用として販売してますが、施設栽培を増強して、収穫時期の拡大とサラダクレソンの販売を目指そうと思っています。施設についてはできるだけ安く安定しそうな方法を考案したので、やってみようかなーと思います。圃場も水路も販路もあるんですよ。もっと増強したいなと思っていたのでね。

農産加工部門はクレソンやら鹿肉やらなんでも使っての商品開発ですね。古民家を買って暮らしているんですが前の住人がお惣菜の販売もしていた経緯があり、免許が降りそうなプレハブもあるんですね。
最初は甘酒やろっかなと思ってましたが、実際なんでも出来るかもしれません。
サルサソースが好きなので、やってみたいなと思ってます。
ソーセージやりたいんですが、食肉加工は結構特殊なようです。しかし、家内が鹿肉加工施設でバイトしているのもあり、3年目処でもしかしたら出来るかも知れません。クレソン入りソーセージも良いですね。ニンニクと唐辛子も混ぜてしまえ!肉は獲ってくれば無料ですから。

狩猟部門は有害駆除の報酬や経費をしっかり管理するための部門です。ボランティア的にやっていたので、財務を管理して地域の野生動物被害を減らせたらなと思います。
あとは野良猟師が勝手に村の山に入ってくる問題への牽制も兼ねるのですが、それはまぁ、おいおい。

お待たせ醸造部門。
私の夢は醸造所を持つことで、これは高校時代から好きだった醸造の目的地でありました。
自分の家で酒造って飲んで生活していけたら楽しかろうと思い続けて何年ですかね。
果樹園の中に酒蔵があって、囲炉裏端で鹿肉やら漬物を食べて自給自足じゃないけど、ある程度自分で賄って暮らすと。
そのために農学の世界に入り、日本酒の世界に入り、杜氏資格まで取って、修行も重ねました。割とちゃんと頑張った方かなーと思ってますが、どうなんでしょ。

今はクラフトサケが盛んですから前より入りやすくはあろうと思いますが、今のクラフトサケがやっているスタイルでも、どぶろくでもなく、もっと日本酒らしい、今までにないアプローチも考えています。私がやりたいのは日本酒ですからね。
ただまぁ、そこまで大きくはやらんでも良いかなと思っています。家内工業みたいな感じで細々、一代で終わらせるくらいのもので良いです。良いんですよ一代で。
なんで酒なのかと言えば、シンプルに酒が好きなのもありますし、地域、神社には酒が要るでしょ?ってのが基本にあったりします。別に私は神主でもなんでもないんですが、農業をやったりする上でやっぱり神頼み的なものは精神的にあると良いなと思ってるのが一つ。あとは地域コミュニティでサナブリだとか収穫祭で飲みたいのはやっぱり地元の酒だと思うんですよね。どこの祭でも他の地域の安い酒が用いられているのは、地元の神様は面白くなかったりしないのかな?となんとなーく思ってます。造ったら多分神様も地域の人も喜んでくれるだろう。ま、自分がやりたいだけではあるんですが。

んで、現行の法律ではクラフトサケ、その他の醸造酒の枠組みでやる事にはなろうと思います。ただ、エディブルフラワーを入れたり果汁でリキュール的にしてなんとか出すのでは面白くないなと個人的には思ってますので、今まで登場していないものや手法のレシピが3つくらいあります。これでいけるかはまだわかりませんが。ただ、手法的に清酒に当てはまらないからその他の醸造酒の枠組みでやるってのはアリな気がするんですよね。
山廃が得意で好きなので、山廃でこのアプローチをするのも良さそうと思っています。生酛もやりたいし、自由な手法が良いですよね。新しい手法も考えたりしたいね。まだ言えませんよ?お楽しみに。

そしてまた多分こうやって独立すると知見が傾く気がするんですよね。独りよがりになったりして。
なので、気が向いたらどこかの酒蔵で一造りずつとか働きに出ようかなとも思っていますよ。杜氏資格があるので、一通りどの工程でも出来るかなぁと思いますし、また気に入った酒蔵でもあればそこで数年杜氏やるのも面白いかも知れないですね。実際もうオファーはあったんですが断りました。いずれね!遊びに行くってんなら行かせてもらいますよ。なんならビールや蒸留酒もやってみたいし。
もうちょっと箔が付いてたら技術顧問なんつってふんぞりかえってる所ですが、まだまだ青いので。醪で言うと高泡くらい。水は打っとけ!いや、もうそこまで元気もないか...高泡終わって、カニ泡くらいかな。そんなんはえぇんや!

兵庫初のクラフトサケを目指すとか言ってる岡田君は同じ蔵で育てた後輩です。
まぁ違う所でやりたいらしいんで、今回のお話に出てきた酒蔵はまた別です。ですがそちらもそちらで一緒に動いていきます。製麴委託型にしたら岡田君は動きやすかろう。
あとはクラフトビールを造るのが得意な友達がいるので、クラフトビールもチャンスがあったらやりたいな。そっちも起業を視野に入れているようなので、またそっちも通ってになるかもね。これは醸造委託型になるか、どうかなー?

ともあれ、なんかやっていきます。
時間ができるからコラムやらお絵描きもしていきたいね。時間できるかな?お金はない!残念!出来るだけ安くあげる方向で、なんかやっていきます。