りんごえん#2: 3年目のりんご

なかのみさん
(ここ、noteの中では「なかのみさん」と呼ばせてください。)

noteのアカウント設定ありがとうございます。
日々のおいそがしいなかで、時間をこのために取って頂き感謝します。
わたしもりんごに縁をもらったひとり。
いまも作業をしながら、自分が果樹栽培してるなんて ?!と、信じがたくのけぞることもあるのですが、これもりんごえんかもしれません。

現在のウチの果樹園の状況は、
桃がカリカリ梅くらいの大きさに。
洋梨も小指の第一関節くらいの大きさに育っています。
どちらも、来月に摘果を予定しています。

いまは毎日、りんごの摘果作業です。
本格的な摘果は6月に、アルバイトさんにも入って頂き予定しています。
今はそのまえの「荒摘果」と呼ばれる作業かな? 
「?」と思うのは、作業に関する専門用語を、まだちゃんと理解していなのです。来月の本格的な摘果の前の準備作業といったところです。

果樹園により、「荒摘果」の作業内容はちがうと思うのですが、ウチの場合は、今年成長した、産まれた? 1年目の枝(新梢の枝と呼ばれます)に咲いた花や果実を落とす作業をしています。
もしもそこに果実を成らせてしまうと、樹にも負担がかかり(元気がなくなったり樹のホルモンが偏ったり)、品種によってそれぞれの問題が生じることが理由です。

例えば、アルプス乙女の場合、1年目の枝から果実を収穫してしまうと、翌年、収穫できる果実が極端に減ります。このような収穫の増減収を「表の年・裏の年」と言ったりもするので、なかのみさんも聞いたことがあるかも。

実際、わたしは2020年にアルプス乙女のそのような特性を知らず、1年生の枝からも収穫してしまいました。その結果、翌21年シーズンは収穫量が、20年の1/3ほどに減りました。そのことを相談した先輩生産者さんからは「仕方ありません。去年、今年のぶんまで多く収穫してしまったんです」と教えてもらい、その性質を知りました。

ふじの場合は、アルプスほど収穫の減収は目立ちませんが、やはり樹には負担になる気がします。1年生の枝から収穫した実に蜜は確実に入りませんし、食味も劣りサイズも大きくなりません。
ほかの品種でも、食味とサイズの劣りは同じです。

2021年からこの荒摘花作業をしていますが、その後の果樹管理がとても楽になったので、自分は大事な作業だと感じています。

でも、この荒摘果は自分にとって1年の内で一番体力的にハードな作業です。足が疲れ、上を見上げるので首が痛くなるのです。

ほんとは、6月の本格的な摘果作業の時にアルバイトさん達にも荒摘果の作業をして頂けたら楽なんですが、「1年生の枝の見分け」がみなさんには難しいようです。アルバイトさんは今のところ、母の友人たち。70代後半の方々ですが「もうすぐ、80歳近いから新しいことをお勉強する自信がないわ」などと言われると、バイトに来て頂いているだけで承服するしかない、、、と、大きな期待はしない・提言しないと決めました。

21年は、りんごの生産各地で霜による収穫不良になりました。
今年は、今のところ霜被害もなく、花芽(りんごの実になる花)が多く順調という生産者さんが多いようです。

ウチは、GWにりんごの花が満開になりましたが、その時期に気温があがらず。受粉担当のミツバチが出勤してくれませんでした。蜂は気温が14度以上にならないと巣から出ないらしいのです。花は、開花から約3日が受粉タイミング。それを逃すと雌しべの受粉精度が低下し、りんごは実りません。
そこで、慌てて人工授粉を試しました。それで確実に受粉できているかは実のところ半信半疑です。でも、思いつくことはやっておく。自分の不安が少し解消されるので。

なかのみさん、毎年りんごシーズンに約100種のりんごと付き合って、飽きたりしませんか。あのGさんが「りんごクレイジーのひとり」となかのみさんを面白がって評していました。あのGさんが?!。突き詰めた者にだけ観える、向こう側の景色がみえているのかしら。西荻在住時は、わたしもNさんのりんご祭りに参戦していましたが、そのうち楽しむ余裕はなくなり、無になってりんごを消化して終わりました。このnoteに使われている、たくさんのりんご絵はこれまでなかのみさんが食べたりんごの品種かなと眺めました。

なんだかりんご育成の話題に終止してしまいました。写真をアップしたかったんですが、1枚しかできませんでした。しかも縦サイズで撮影しているので、横にトリミングされてしまっているような。編集もそのうち徐々に慣れていきたいと思います。


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