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りんごえん#4:7月は太陽がみえません

7月の北東北は連日の曇天。梅雨入りです。
かといってまとまった雨も降りませんでしたが、やっと今日の朝からしっかり雨。豪雨警報まで出ています。

なかのみさん、りんご約100種。
やはり達成していましたか!

家にりんごの在庫があっても、知らない品種に出会うと食べてみたく
なりますよね。自分の場合、果物が好きなのでりんごに限らずです。
桃、スイカ、いちじく、梨、ネクタリン、ぶどう、など。

なかのみさんが、記載してくれたりんごの品種で
レインズプリンスアルバート
 レーヌ・ド・レネット
シェナンゴストロベリー、が気になりました。

どれも、海外の品種だと思うのですが(生産者は、長野のYさんと岩手のSさんではないでしょうか)味、食味、覚えていたら、教えてください! 

あと、100種の品種を食べて、なかのみさんの印象に残る品種は
ありますか。おいしすぎた。逆に期待外れすぎた!でも。
記憶に残るりんごの品種があれば(りんごじゃなく、果物でも)
次回、教えてください。

自分はりんごでは、
Nさんで出会った「すわっこ」
岩手県央の産直の「紅ロマン」
福島の果樹生産者さんから紹介された「こうとく」
これら、おいしさに驚きました。
すわっこと紅ロマンは、おいしかった!という印象しか覚えていませんが
こうとくは香りと味がパイナップルにそっくりで、そこが驚きでした。

紅ロマンには、西荻の紀伊国屋で再会しましたが、産直のほうが
美味しくて。この時はじめて同じ品種でも生産者による味の違いを感じ、
Gさんが生産者違いで同じ品種の食比べを楽しんでいる、その面白みが
わかる気がしました。

そして、おいしいとは別の方向でベルボドスクープも印象に残ります。
万人受けしない味と食感。梨にしか見えない見た目。
りんご=商品=生産者はなるべく多くの人に受け入れられる味と
品種を育てる=収入確保、というイメージがりんごの育成にはありました。

収入度外視で、生産者が面白がって育てていることを感じたこと。
作業時間・土地・人手など、りんご生産者の余裕が見え
りんごのイメージを広げてくれた品種です。


梅雨時期のわが家のりんごえんは、少しゆっくり動いています。
先に#2で、摘花・摘果作業についてお伝えしていましたが
6月にアルバイトさんをお願いし、ケガ事故もなく作業を終えました。

アルバイトさんは2人。約10日間お願いしました。
80歳と73歳。 
、、、、、、、、お二人の年齢を考えると、作業をお願いして良いものかと、園主としては考えてしまうんですよね。
お二人とも「遊びにいくつもりで」と明るく言って下さるので、お願いして
いますが、今後のことを考えると、新しいバイトさん探しも課題です。

うちの摘果作業は、粗摘果(新梢の摘果)→本摘果→見直し摘果、と。
3段階で作業を進めています。

アルバイトさんには本摘果に入って頂きます。
本摘果の作業は、大まかに言うと収穫する果実の第一段階の選抜と
いうイメージ。

りんごは一つの芽から5果の花が咲き、順調に授粉すると1つの果実を囲み4果が成り、合計5つの果実がつきます。
本摘果では、この5果のうち「中心果」と呼ばれる果実だけを残し、ほか4果を落とします。

真ん中の●が「中心果」。○は落とす。


その後の見直し摘果は、家族だけで行います。
家族で行う理由は特になく、この頃にはアルバイトさんにも疲れが
見えるので、お願いしていません。

見直し摘果は、摘果忘れ探しが主で、果実が混んでいる部分の間引き等を行います。7月10日頃に見直し摘果をいったん終了しましたが、見直しは、この後、収穫前日まで続きます。

見直し摘果作業で、良し!とした果実も、収穫までにスズメバチや鳥につつかれたり、途中で成長が止まったり、この頃は夏の日差しでの日焼け(ほんとにベイクドアップルになります!)、台風のキズ、などなど天候が原因になることも多く、梅雨明け後の日差しと台風が怖い!

来月からは、いよいよりんごと桃の収穫がはじまります。
りんごは、夏あかりが8/10頃の収穫予定。
桃は山根白桃と白根白桃が、やはり8/10頃でしょうか。

仕上げ摘果が終わったりんごえん。ふじ。今年4~5年目の幼木。


王林。樹の一番上の新梢の枝の摘果忘れ!



今回は#2で、掲載できなかった画像も3枚掲載します。
新梢の枝を見分ける「節」は、りんご以外の樹木でも確認できると
思います。なかのみさんも近所の公園の樹でちょっと試してみて下さい。

樹の枝先を持ち、目線を枝先~枝の根本へと移す。
枝先から最初にある「節」までが今年成長した1年生の枝です。

1年生の枝が短かければ、樹の元気が弱いかもしれません。
りんごの場合は、1年生の枝の長さが20~30センチが適正な元気と
言われています。
それ以上、長い場合は元気過多。

新梢部分を見極める目印「節」


花が落ちてで果実になりかけている新梢枝。摘果前。
粗摘果後。


引越しの片づけ作業は少し落ちつきましたか。
なかのみさんが、西荻から引越されたことは驚きでしたが
新しい街の住み心地はいかがですか。

都会に住む面白さは、名前も知らない知合いができることだったりも
しました。コンビニの仕事ができる店員さん、いつも朝の通勤時にホームの同じ場所で電車待ちをする家族、帰宅時にいつもワンカップ片手に
酔っぱらってるお洒落なおじさん(なかのみさん、知ってる?おじさん元気でしょうか)。
みんな知らない人だけど、しばらく見ないと何かあったのかなと
気になって。久しぶりに会うと、元気なんだとホッとして。
こんな繋がりをラジオで、薄いつながりと言っていまいた。
友人や知人だけでなく、薄いつながりも都会で生きる自分たちには
大事な関係だと話していて、自分も何人かのことを思い出しました。
なかのみさんの新しい街でも、気になる知らない人がたくさんできますように。




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