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時代は確実に変わってきている~多様性を考える~

昨日、株式会社ニューキャンバス代表の杉山文野さんのお話を聞く機会があった。

杉山文野さんは、ご自身もトランスジェンダーで、性的マイノリティの方をサポートするための様々な活動をされている。
https://fuminos.com/profile/

昨日のお話なのに、うまく整理できずに、感想や感情の整理ができない。

お話を聞いて、
私が思っていたり知っていたことは本当にごく一部で、当事者の方の苦悩だとかそういうことは1ミリもわかっていなかったのだなということ
がよくわかった。

また、自身のご経験の中で、いつどのように悩んだのかも細かくお話してくださり、死を考えてしまうくらいの深い悩みや必要なサポートについても考えさせられた。

私自身、性教育についての知識はあると思っていた。

娘が生まれてから、夫の海外赴任もあり、ニューヨークで生活していた。
ニューヨークでは、小さな子ども(おそらく小学生生くらいまで)は、一人で外に出てはいけない。

なので、大変ではあるのだけど、子どもが危険な目にあうことはないという安心感があった。

娘が3歳になる手前で、日本に帰ってきた。

そのあとしばらくして感じたのが、「私が仕事を始めたら、、、一人での外出って危なくないか?」ということ。

というのも、娘が規格外に体が大きく、心は幼くても、小学生などに間違えられたり、お祭りなどで中年の男性に付きまとわれたり、お小遣いを渡されそうになったり、このまま小学生になって一人で出かけるようになることは「命が危険だ!」という思いから、性教育の勉強を始めた。

他にも、性教育の勉強を始めた目的があり、
・子どもがLQBTQの可能性だってあるので、家族は認めているよと伝えたかった
・もしそばにLQBTQのお友だちができたときに傷つけるようなことを言ったりやったりする人になってほしくない
の2つ。

しかし、日本の性教育はまだまだで、LQBTQの当事者にはきっとすみにくい。

日本は、みんなと一緒が良いとされる文化なので、他の人と違うことがどうしても欠点として取られてしまう。それは、とても残念なこと。

多様性が認められるようになるのはいつになるのだろう、、、きっと途方もない年月が必要になるだろう。

私は、特に会社でもAllyの表明はしていない。Allyってわざわざ表明することがあるのだっけ、、、というのもあり特別表明していないのだが、今はまだ「あの人になら相談できる」という人がそばにいるという安心感を性的マイノリティの方に知ってもらうために表明することが大切な段階だと昨日のお話を受けて知った。
※Allyとは、自身は、LGBTでは無いけれどLGBTの人たちの活動を支持し、支援する人のこと

夜、中学生の娘と話す機会があった。

娘は、海外のインターナショナルスクールに通っている。

文野さんの体験談や、LGBTQについて話したり、どう思っているのか聞いてみたら、、、

「うーん。それって割と普通。学校にはゲイの子もレズビアンの子もいる。この前、クラスの子が女の子の名前から男性名に変えたよ。」と。

この考え方が、日本に入ってくるのや、浸透していくのはまだまだ時間がかかるかもしれないけれど、確実に世界は多様性を認めるように動いて行っているんだなと実感した。

子どもたちが大きくなったら、Allyなんて表明しなくてもいい社会になっているといいなと感じるとともに、私自身もその社会を変えていける一人でありたいと思う。

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