「テニスの王子様」を分析する(120):気になる存在

コマの外から、リョーマの言葉がせり出してくる。

許斐剛『テニスの王子様 14巻』集英社、2002年、P.113。

読者にとってはまだ馴染みが薄いであろう「跡部」が、どの登場人物を指すのかを端的に説明するという「機能性」があるセリフだ。

しかし、それと同時に。
桃城のフキダシより大きく、文字も多く、装飾的な小さな文字までも伴って話すリョーマが、跡部を大きく意識しているようにも読み取れる。


散文と批評『5.17.32.93.203.204』に、テニプリ論考を寄稿しました。
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