「テニスの王子様」を分析する(117):「え」と「あ」

物怖じせず、どんな人とも気さくに話す杏ちゃんが、思わず言葉につまる。

許斐剛『テニスの王子様 14巻』集英社、2002年、P.53。

「え?」
「あ…」
と、感動詞がふたつもつづき、そのあとも
「モチよ」
とだけフキダシに書かれる。ふだんに比べ、言葉少なだ。

口では「橘妹」と呼びながらも、杏ちゃんのことを「ひとりのテニスプレイヤー」として接する桃城。

きっとそのことは杏ちゃんにとって新鮮で、そして特別なはずだ。


散文と批評『5.17.32.93.203.204』に、テニプリ論考を寄稿しました。
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