「テニスの王子様」を分析する(129):驚きの表現

跡部が、驚きの表情で試合を見る。

許斐剛『テニスの王子様 15巻』集英社、2002年、P.117。

跡部の表情は大きく描かれ、
その大きさを強調するかのように、背景として描かれる人物たちは小さく描かれている。

跡部の驚きを示すものは、表情だけではない。
顔の少し遠く、このコマの端に寄せられるように内言を示すフキダシが配置され、言葉でも驚きの詳細が表現される。

顔の真横ではなく、背景としての人物を挟んで配置されるフキダシ。
このイレギュラーな配置が、驚きの感情をより強く描き出しているように見える。


散文と批評『5.17.32.93.203.204』に、テニプリ論考を寄稿しました。
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