「テニスの王子様」を分析する(130):文字を追うスピード

忍足と向日が、青学の試合を見ながら言葉を発する。

許斐剛『テニスの王子様 15巻』集英社、2002年、P.129。

関西弁で話す忍足のフキダシは、ひらがなが多く、
また、関西弁を読むという小さな「つまづき」(アニメ版の印象を差し引いたとしても)(関西弁話者であっても、そうでなくても、他のフキダシに比べるとスラスラと読めないのではないだろうか)によって、柔らかさすら感じられる。

本当なのか
大会ナンバー1だと
思ってた鳳と そんなに
変わらないじゃないか

もし、関西弁のフキダシでなかったならば。

やはりこのコマから受ける印象は、大きく変わるように思える。


散文と批評『5.17.32.93.203.204』に、テニプリ論考を寄稿しました。
📚WEBショップにてお買い求めいただけます📚


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?