2024109113 日記

我が最愛の佐々木蔵之介主演舞台、破門フェデリコのチケットが当たっていたので、当然見に行ってきた。

開演は午後からであったが、久しぶりに友人と出掛けるにあたって、折角なのでと午前中にはまつげパーマをしてきた。

初めてのまつパ体験である。
根元からしっかり立ち上げるタイプの施術を選んで、個別の施術椅子へ。大きめの1人用ソファが、美容室のシャンプー台のように動いてフラットになる仕組みだった。
まつ毛パーマの作業工程は、ざっくりと言えばまつ毛にパーマ液を塗り、癖をつけている、らしい。
これは、ネットで検索して知った知識である。
パーマ液を塗る過程で、まつ毛以外の部分に漏れたり付着したりしないように、まずは保護クリームを塗ったり、瞼のテープでの固定をしたりといった作業から始まり、この時点で目を閉じるように誘導される。
それ以降、目を開けていないため、どのような作業がそこから先に具体的に行われていたのかは、全く分からなかった。
ふかふかのソファに寝そべって、ふわふわのひざ掛けをもらい、目を閉じたままじっとして居なければならない。

もちろん、寝た。

寝て起きたら、まつ毛が上がっていた。

上がっているだけではなく、毛束が作られていた。自力でビューラーをしても1本1本が立ち上がるだけだが、いくつかの毛がまとまりを作り、大きなまつ毛を作り上げていた。


友達と共に施術を受け、お互いの仕上がりに感動しながら、昼をどうするか思案。

カフェのオシャレなハンバーガーでも食べるか、と歩き出した頃に、定食の看板。

海鮮系の定食の写真に心奪われ、そのまま入店。
全ての定食に小鉢3つと茶碗蒸し/小うどん/赤だし味噌汁のいずれかが付いてくる仕様(選べる)で、どれも1000円以下。
海鮮丼/お刺身定食/寿司定食/アジフライ定食/カキフライ定食/しらす丼……どれも魅力的で悩ましかったが、コストパフォーマンスと食欲という卑しさの塊による選択で、寿司を選んだ。

茶碗蒸しを選んだ

とても美味しかった。
茶碗蒸しが大きくて嬉しい。茶碗蒸しが好きだから。

小鉢についていた舞茸の天ぷらもサクサクとしていて香りがたっていて、味わい深かった。
店を出てもずっと舞茸の香りが鼻に残っていた。

そうして、メインイベントである劇場へ。

綺麗な顔をしている


劇は休憩を挟む前半後半の2部制で、前半部は歴史政治ドラマ、後半部は人間模様を描く叙情的な作りとなっていた。

舞台は13世紀頃の中世ヨーロッパ。
神聖ローマ皇帝のフェデリコ2世(世界史上はフリードリヒ2世が広く呼ばれている?)の地獄での審問から始まる。己が罪を告白せよと地獄で責められるフェデリコ2世。三度教皇から破門をくらった皇帝フェデリコ2世。人は彼を破門フェデリコと呼んだ。
当時、教皇とは神の代理人であり、この世の全て。その教皇から破門を受ける、つまりは人なるざるもの、この世に存在しながらしていない扱いとなっているも同然の処罰を、三度も受けた男。
如何なる罪で地獄に落ちたか、問われて答える。今は如何なる時間軸であるかと。地獄の使者たちは地獄に時間など存在しないと返せば、ならば過去もなければ我に罪はないと、自己がしたことを省みることはない。そんな豪胆な男が、ある名前を出されて態度を変える。
ハインリヒ。
破門皇帝の息子である。
そうして、破門フェデリコは、自らの罪、生涯を話し始めるのだった。


あまり私は世界史に詳しくない。
フェデリコが行ったことは、十字軍遠征にて無血奪還をしたこと。アイユーブ朝スルタン、アル=カミールとのエルサレムの分割。
だいぶ凄いことではないか????
絶対に世界史に出てくるだろう話を、私は全く覚えていなかった。
医薬分離の礎を築いたのも彼らしい。絶対に世界史に出てきている。何も分からないが。


また記憶あるうちに劇の話と感想を書けたらと思うが、それにしてもマクベス、BENT、リチャード三世と、佐々木蔵之介の舞台を見る度に、もっと世界史を学んでおけばよかったと後悔する。

それはそれとして、佐々木蔵之介って玉座好きだな……

観劇後もまだまつ毛はカールしていた。

帰りは京橋により、馬肉の専門店へ

スタンド馬ジロー

メニューの9割が馬肉で出来ているお店で、ハッピアワー価格でレモンサワーを飲んでいたが、それでなくともお酒もお手頃価格だ。
馬肉料理は片っ端から美味しく、生で食べれるのもありがたい。
馬刺し、串もの色々食べたものの、馬肉のグラタンが中でもとても美味しかった。頑張って途中までは料理の写真も撮っていたが、後半からはもう食べることしか考えず、グラタンの写真はなかった。


馬刺し3種盛り
串5本盛り
桜ユッケとごま油ハツ刺しと友人の手

京橋には面白そうなお店がたくさんあって、ちょこちょこ巡るのも楽しそうなところだ。

また馬肉、食べに行きたい。



これを書いている今、3日目にして、すこしまつ毛の毛束は解散してたけれど、立ち上げったままである。

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