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明治安田生命J2リーグ 第15節 藤枝MYFC戦

MEIJI YASUDA J2 LEAGUE MATCHWEEK 15

SATURDAY, 13 MAY 2023 · KICK-OFF 14:05 JS
in IAI Stadium Nihondaira

1.試合レビュー:ナイーブなMYFC

はいっ!前節の復習(いわき戦)も終えないまま第15節藤枝戦です。
結果は御存知の通り、またまた雨の中の快勝!悪天候に強い清水も良いですが、そろそろ快晴での勝利も見たいですねw
一方藤枝は須藤監督の試合後コメントのように、試合の入り方でつまずいたと思います。だって開始15分で3得点されるなんて想定しませんからね。
似た状況を思い出すなら2021年のアウェイFC東京戦ですかね?試合開始から24分で3-0、キックオフから数分でミスに起因する失点と状況が似てますね。ちなみに清水の場合は試合後に成績不振からロティーナ監督が契約解除となりました。

注目選手として渡邉、横山、久保を挙げていましたが、この試合ではあまり輝けませんでしたね。この1試合見て「大したことねぇじゃん」って言われると切ないので少しだけ補足します。
ポイントは本来攻撃的な選手である横山選手のタスク。この試合に関してはかなり低いポジションでのプレイが目立ちました。

おそらく昨期から継続して中盤の中心選手である#15杉田真彦が、前節の試合で前十字じん帯断絶で離脱が要因。今期復帰も危ぶまれる重症です。
もっと言うと、昨期限りで移籍してしまった鈴木惇選手と併せて、J3では桁違いのクオリティを作っていたんですが、その二人が不在で、藤枝の魅せるサッカーを継続するには限界があったと思っています。
プレイメーカー不在となった藤枝は、本来攻撃的な横山選手を中盤でタクトを振るなプランだったのでしょう。FW渡邉りょうは単なる前線のターゲットとしてだけでなく、2列目の攻め上がり促すトップ下的な幅のある動きも見せていたので、この二人のエース格が思うようにプレイできれば勝算が見えてくるはずでした。
ただ藤枝の対応は少しナイーブでしたね。清水のインテンシティに圧され、自陣深い位置でのボールロストから立て続けに失点。慣れないタスクを背負った横山に、あの状況を落ち着かせるまでのゲームコントロールを求めるのは酷でしょう。

一転して後半から藤枝の攻勢でスタートしました。これが藤枝らしい本来のサッカースタイルでしたね(復習ポイント1)。ボール回しなら負けない自信を持っているはず。単にボールを回すだけでなく、時折前線への縦パスを織り交ぜてチャンスを伺っていました。
後半の清水は少しペースダウンした感じで入ったので、藤枝がポゼッションします。藤枝はMF新井→FWアンデルソンに交代。これによって渡邉が2列目に、横山がボランチにそれぞれ一列ずつズレて配置されます。個人的には、これで攻勢に転じたとは思ってませんでした。
まず状況として思ったのが、清水にとってやりにくい状況だなぁってこと。
すでに4-0と勝利をほぼ手中にして攻める必要性のない清水に対し、藤枝はとにかく1点でも返したい状況。秋葉監督の「圧倒する」サッカーではハーフタイム中に「もう一点決めて試合を決めてこい!」的な指示がありそうなので、下手に攻めてカウンター食らう危険性と天秤にかけながらゲームを進めることになりますから。このへんは【THE REAL】の配信を待って補完します(復習ポイント2)。

ちなみに久保は昨期のルーキーイヤーでの活躍とベビーフェイスから注目されましたが、使われ方が限定的なので、まだ未知数という位置づけに留めています。

2.もう少しMYFC

前節のいわきFCが、アンダーアーマー日本代理店の全面支持と福島復興を掲げた野心的なクラブであるとしたら、この藤枝MYFCもリアルサカつくを標榜して各カテゴリーを駆け上がってきた野心的なクラブです。

もともと母体はあったようで、経営権を引き継いだ時点では、当時のITバブル長者の贅沢なお遊び感覚のように感じながらも、地元なので興味本位で参加しましたね。ネット会員の合議制でスタメンが決まる?みたいな謳い文句でスタートした記憶。今みたいにネット経由の課金(マネタイズ)が簡単じゃなかったので、将来的には大口スポンサーに繋がる種まきだとは思ってましたが、何せ当時は情報が乏しく試合情報も魅せ方も未熟なまま、いつのまにか自分はフェードアウトしてしまいました。
記録上では順当に地域リーグからJFLへ昇格し、J3立ち上げのタイミングでJリーグに参入してたんですね。昇格スピードで言えばいわきFCに勝るクラブはなさそうですが、苦難を経てようやく藤枝にサッカークラブが設立したので、地元サッカー関係者にとっては待望の存在と思っています。

というのも…

中央防犯といえば、静岡県民なら見たことあるあのCM。正直なぜサッカーだったのか?幼かった自分は理解できてなかったのですが、それが後の藤枝ブルックスであり、スタジアム問題から福岡に転出してしまいました(後のアビスパ福岡)。

さらに、静岡のサッカーの歴史を紐解くと清水より藤枝の方が先にサッカーが伝わってるとのこと。まぁ昔のことなので、どっちが先だって気にしませんが、藤枝はサッカー最中が今も変わらず販売していて、『藤枝東に入学するとスパイクを買わされる』という鉄板ネタが何よりもの証拠でしょう。

とはいえ、現状の藤枝との対戦をダービーという盛り上げ方には限界があったでしょうね。毎試合の観客動員数を見ればその差は大きく、清水との兼任サポも多かったようにも感じてます。
一方で純粋な清水サポによる藤枝への敬意を欠いた煽りも見かけたので、ダービーという表現には別の力が働くようです。
また、藤枝・焼津エリアはエスパルスの営業範囲内だったので、かつては焼津にエスパルスドリームハウスが、藤枝にはエスパルスドリームフィールド藤枝がまだ健在です。なので、無理やりにライバル関係を作るのはどうなんだろ?って思ったりしてます。

3.観戦記:試合観戦未熟者

また雨です。
この日はノダの駐車場が取れなくて、清水港湾エリア駐車場からスタート!この名称だと分かりづらいですが、場所としてはドリプラから見て清水マリンパーキングの裏手にある場所になります。

さて、ここからスタジアムまで歩くと小1時間かかりますので、選択はシャトルバス1択になります。シャトルバスは公式によると15分で着くとありますが、乗降や道路状況を加味して30分は見といたほうが無難ですかね。

で、スタジアムに到着
パペパルの補強が新しくなってました。

フードコートのレイアウトが先週とは違ってましたね。雨対策で中央にテントが設置されていましたが、すでに満員御礼。椅子はないので、場末の人気立ち飲み屋みたいな感じでしたねw

その後、顔見知りとの挨拶もそこそこに席へ

珍しくメイン、それもSS!!
屋根がないことを除けば最高に見やすい席だと思います!その理由は傾斜角が急であること。つまり近いのに俯瞰で見れるので控えめに言ってサイコーです。ですが…

メインはコンコースが狭いんですよ
おかげでスタグルも限定的で遠征しなければなりません。

で、遠征して入手しました!アローイ・アロイさんのガパオライス(¥900)+目玉焼き(¥100)です。(公式HPでは価格修正出来てないですね)ちなみに辛いです。唐辛子苦手な方は注意です!

あとメインだからこそ…

入場前の準備やら最終調整が行われてました。「雨だけどがんばって~」って心のなかで応援しました。

一方客席は…

アウェイ席がいつもより広めです。が、ちょっと少ないかな。いつもより広い分、空席が目立っちゃいましたね。

メインですから試合前のセレモニーも正面から拝めます!
本日のゲストはやす子さん。雨の中ありがとうございました!

で、試合開始!!
ですが早々に点差が開いてしまったので

試合後にもやりましたが、さすがにこの早さでのガニャーは初めてでした

で粛々と前半を終了しようとしていた時間帯に…「なんか冷たいなぁ」ってなり始めました。それは公式のポンチョから雨が滲み出て肩と膝の上あたりがびっしょり
そういや、前日のやどかりで言ってたような…『…ポンチョは二重にして…』とか、縫製が甘いとかなんとか。図らずも事前に忠告されていたことが儚くも自分自身で体現してしまった格好でしたw

で、公式のレインポンチョ。縫製が甘いのではなく、単に撥水加工されているだけで防水では無いんですね!一見雨粒を弾いているんですが、触れている部分はじんわり水が滲みてくるんです。皆さん雨はポンチョだけでは防げませんよ-ってことだけ覚えて帰ってくださいw
たぶん安い方の公式ポンチョの方が雨は防げると思われ…。というか、屋根ないし、試合日に雨の多いんだから、アウトドアブランドとかワークマンとかコラボしてもっと使える雨具類を提供してほしいものです!

で、試合の方は…

なんと1.4万人の入場者数!!雨のアイスタではスゴいことです
当然…

となるので、歩いて現地脱出です

狭い歩道を整然と並んで歩く姿は少し興味深かったですね
一方スタジアムでは…

羨ましいぃ…。こんな宴が開かれていたなんて
私は一人のんびりと歩いていたら…

清水総合運動場の敷地内にある桜の木なんですが、当然葉桜になって久しい状態の中、1本だけ桜が狂い咲きしてました。ちょっとだけ幸せな気分になって、目的地ももうすぐのところまで来ました!

ちなみにこの日の足元は

ワークマンの長靴。ですが、この長靴に限らずフツーは靴底が薄くて長距離を歩くに適していません。なので、もしドリプラまで歩くのでしたら割としっかりした中敷きの購入をおすすめします。
ちなみに私はコレ↓

※アフィリエイトとか関係ないので安心してください

4.サポパ復活!

初めて参加しました!
今まで日本平で観戦することが少なかった私が、どういった経緯でこの存在を知ったのか不明ですけど、映像として見た記憶があり、サポパの存在は知っていました。あまり熱心に選手を推していない私が、まさかこのサポパに参加する日が来るとは思いませんでした。それもこれもサポ仲間が増えたってことが大きく、また自身初参加でありコロナ禍を経て再開後の第1回目となれば行くしか無いですよね!

お漏らしのようですw
サプライズゲストとしての選手人選がどういった経緯で選ばれたのか分かりませんが、とても良い選択だと思いました。ここ数試合の大量得点でしたらシンプルに攻撃陣を選びそうなんですが、あえての守備陣からの2名。
北爪選手は得点アシストに絡む活躍で、ここ数試合の大量得点快勝の後方支援役とも言えます。井林選手は山口戦の2得点といわき戦でも1得点、いずれもヘディングによる得点。結果を残したことは確かですが、あえて選ばれた感じも受けました。
『良い人選』と言ったのは、今シーズン当初は控えもしくはベンチ外で、明らかに序列が低かったんです。しかし監督交代、過密日程、他の選手の負傷離脱とさまざま要因はありますが、そこからスタメンを勝ち取った勝者です。それでいて結果を残し、現時点での1stチョイスとなる選手なんですから、素直に選手層の厚さを物語っていると思います。

何より嬉しかったのはサポとの絡みで、最後の当選者の親御さんが井林選手のユニを着ていたり、全体撮影の直前には北爪選手が自分のネームタオルを掲げてるのを指差したりと、選手自身の目の前で推しがいることをはっきりと形にできたのが微笑ましく嬉しかったですね!
(ちなみに、この人選ならトークに詰まった時にスイーツやアニメの話題を振っとけば、場を保たせられるだろうという打算もあったのかも…w)

その後、ドリプラ内の麺屋燕で一杯いただき、あっと言う間に人気の無くなったイベントスペースを眺めて帰宅しました。

5.6ポイントマッチ!

次節はアウェイ千葉戦!個人的にフクアリには是非とも行きたかったんですが、さすがに平日アウェイは断念して、現地参戦組に託します。
で、週末は首位町田との直接対決6ポイントマッチ!当然相手がどこであれ、今の清水は勝ち続けることが求められています。ちょっと怖いのは、大量得点の勝利が続いて、勝って当然と浮かれてしまっているサポが増えてそうな点ですね。
まぁ、さすがに町田は首位でホームで迎えるので消極的なサッカーを指向するとは思えません。秋葉監督の言うところの「相手を圧倒するサッカー」を標榜する限り、相手がどこであろうと常に攻撃的な姿勢は変わらないでしょう。個人的には過密日程で生まれる新たなヒーローの登場を期待してます。【了】

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