人に頼める人になる【小学校の現場から】
小学校の情緒支援級で介助員をしています。
私が今まで通常級でしていた支援は間違っていた!と書きました。
もちろん全部が全部間違っていたわけではないのですが、
「その子が自分でできるようになることがゴール」
という視点がつい抜け落ちていたような気がします。
介護のことを少し習った時もそうでした。
自分が支援することで満足するのではなく、その方がより良い生活を送るために自分でできるようサポートするのが介護、と。
子どもも同じ、ですよね。
「その子が自分でできるようになる」というのは、
「なんでも自分でできる」
ではありません。
「自分にできないことはお願いできる」ということです。
私たちってなんでも一人でできないとダメと教育を受けてきたと思います。
でもそれで苦しくなる…。
私も人に頼んだり伺いを立てたりするのが苦手だったりします。
一人でできないと自分はダメだと思ったりして。
でも本当は、なんでも一人でできなくたっていいんですよね。
生きていく上で大事なことは「必要なときに人に頼れる」「お願いできる」こと。
支援級では、その子が困っているようだったら
「そういう時は〇〇してくださいって言えばいいんだよ」
と、先生がいつも教えています。
そして、授業中でも休みたいときはいつでも休んでOK。
休みたい、を言えない時も無理に言わさずに様子を見たり、先生が判断して休ませたりします。
最初はなかなか言えなかった子も、自分からスムーズにお願いしたり休みに行ったりできるようになってきました。
それが生きる力につながるんですよね。
息子に対しても、介助員になる前からも言っていましたが、最近は特に意識して「そういう時は〇〇してください、だよね」と伝えています。
中学でもそう教わるのか、息子の「〇〇してください」発言が増えている気がしました。
そうそう、それでいいのだ。
お願いが上手にできる人になってもらいたいですね。
居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!