息子の運動会で思うこと【小学校の現場から】
昨日は息子の小学校最後の運動会でした。
感染症の影響で「運動会」から「体育発表会」という形に変える学校が多い中、
息子の小学校は「できる限り通常と同じ」をこの2年間貫いてくれてまして、
去年は準備期間が非常事態宣言中だったのでさすがに学年ごとの保護者入れ替わり制の午前だけだったのですが、(それでもちゃんと「運動会」だった)今年はがっつりばっちりほぼ通常運転の「運動会」でした。
通常と違うのは、トラックの周りが全て立ち見席ということと、子どもと一緒にお昼を食べないということくらい。(子どもたちは持参したお弁当を教室で食べる)
プログラムもいつもどおりで「徒競走」「表現」「団体競技」をそれぞれの学年がランダムに行い、それと中学年・高学年の代表リレーです。
「徒競走」と「表現」は行っている学校も多いと思いますが、「団体競技」を行った学校は少ないんじゃないかと思います。
うちは人数が少ないので低学年中学年高学年と分かれてやるのですが、
高学年はなんと、「騎馬戦」をやってくれました!
この2年間なかったので、親としてはすごく嬉しかったです。
息子は体が小さいので騎手でした。
体力は底なしだけど体捌きはド下手なので案の定2回ともすぐに帽子を取られていたけど、取られても怒らないどころかとても楽しそうでびっくりしました。
息子は昔から負けを受け入れることが課題なので、練習でも怒ってしまうことが多かったそうで心配していたのですが、すごいなあ成長だなあと思いました。
息子は早々に取られたので出ませんでしたが、騎馬の一騎討ちはすごく見応えがあり、見ているほうも熱が入りました。
そして「表現」といえば高学年は「組体操」です。きっとこれが最後の「組体操」。
去年は「団体行動」(全体で行進したり、行進しながら列と列がクロスしたりする、マーチングのようなやつ)と、ブリッジや肩倒立などの一人技や接触のないような技ばかりだったのですが、
今年はがっつりばっちり組体操で、一人技、二人技、三人技、団体技を次々に披露してくれました!
補助倒立とかジャンプサボテンとかポップアップピラミッドとか…何度も何度もピラミッドが起きたり崩れたりするんですよ、どんだけ!
技の名前ここに色々書いてもあれなんで書かないですが、本当に次々に難しい技をやっていました。
いやもうほんとうにすごかった!!!
いつも他の学年の演技などではウルウルして、息子の番になると感動よりもハラハラなのか写真を撮るのに夢中になるからなのか、涙が全く出ないのに、今回は感極まりました!
だって、息子がめちゃくちゃ楽しそうにしていて、頑張ってやってます!見てください!という感じがすごく伝わってくるんですよ…。
演技の一つ一つが終わるたびにビシッと立つんだけどなぜかちょっとあごを上げていて、きっと、そうしたほうがかっこいいとか言われてそれをちゃんと守ってるんだろうなと思い、なんていうか私も誇らしいというか…。
息子が出てると他の子の演技を見ていられないのが残念でした、他の子も全部見たかった!
息子は徒競走もニコニコ走っていたし(初めて2位でした)、これだけ頑張っているところを見られて、本当に幸せだなあと思いました。
運動会って誰のためのなんのための運動会なの?と賛否両論あるのはわかっています。
大人数が苦手な子には酷すぎるし、体育が苦手な子は憂鬱でしかない。先生にとっても大変。親も大変。
それでも、こうして頑張っているところを見せてもらえると、ああよかったなあ、と思ってしまいました。
閉会の挨拶で校長先生が「頑張るということを子どもたちから教えてもらった運動会だった」とおっしゃってました。
本当にその通りと思いました。
頑張らなくていいことも多いし、頑張らなくてもいいけど、頑張るってすごくかっこいいことだなあ。
特に子どもたちの頑張っている姿って、胸を打つんですよね…だから子どもが好きなんだなあ。
あと私は本部役員なのでずっとパトロールしながら本部役員のみんなといたのですが、低学年のお子さんをお持ちの役員が、
「騎馬戦と組体操を見られてよかった」と言ってたんです。
騎馬戦と組体操って運動会の華で、特に騎馬戦は低学年や中学年の子どもたちも全力で応援していてすごく一体感がありました。
組体操では高学年ってすごいなと思ったと思います、自分も高学年になったらこれができるかなって。(やりたくない!って子もいるだろうけど)
そういうちょっと上の子の姿を見られるのも運動会のよさだと思うんですよね。
だから、賛否両論あるのはわかっているけど、無くしてほしくないなあ、と勝手に思ってしまいます。
役員として、準備もパトロールも片付けもで朝から夕方までほほ立ちっぱなしでかなり疲れましたが、学校や先生方には本当にお世話になっているので自分も運動会のために何かできたことやみんなと協力してできたことがすごく嬉しくて楽しかったです。
片付けが終わって帰ったら、先に帰っていた息子が得意気でした。褒めると、だから言っただろ?って感じで。(できるのかかなり心配で何度も聞いてしまってました…)
全部ひっくるめて、本当に幸せな一日でした。
最後で残念とかありますか?と聞かれましたが、全然そんなことはなくただただ満足でした。
中学校の運動会はどうなるのか全くわかりませんが、ここで学んだことはきっと今後も息子の中に活きていると思います。
小学校ではまだまだこれからも行事が続きますし、楽しみにしています。
居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!