情緒支援級は個別対応クラスではない【小学校の現場から】
小学校の情緒支援級で介助員をしています。
今回初めて、来年度入級を考えている親子の方々が見学にいらっしゃいました。
情緒級の子どもたちですが日頃から色々な知らない人たちが見に来ているのでそんなの慣れっこだろうと思っていたら、どうやら緊張している様子でした。
そうか、いつもは来ても1人2人だけど今日は大勢だったから?
見られるほうの子どもたちには大変ですが、入級を考えているけれど一度見てみないとわからない、と思う気持ちすごくわかります。私もそうでした。
中1の息子も情緒支援級に通っています。
この前学校公開に行ってきて、うわあ、と思いました。
授業が、、、普通なんです。
普通、というのは、通常級を見てきたわけではないですが通常級と変わらない、という意味の普通です。
こういう子たちは板書が苦手な子が多いので基本ノートには書かずにプリントを埋めるスタイルではあるのですが、それ以外は変わらないような気がしました。
上手く表せないのですが授業はほぼ口頭でどんどん進んでいく感じです。英語は画面を使っていましたがそれも流れるのが早かったです。
入学前に話を伺った時に個別対応はできない、と聞いていたので覚悟はしてましたが、息子は話を聞いているんだかいないんだか、音読も一緒に言っているようには見えなかったし、明らかに手が止まってて先生が声をかけたのにフンって感じの時もあったし、これはテスト勉強が大変だったのも納得だわと思いました。
クラスの中には、落ち着かなくて一緒に授業が受けられない子もいましたが、そういう場合希望があれば別室で過ごすようでした。(そこで先生に授業をしてもらうわけではない)
そうなんです、情緒支援級って個別対応をしてくれるクラスではないんです。
通常級と同じように学習指導要領に沿って先生たちは学習を進めなければならないんです。
それは小学校の情緒支援級も同じです。
知的の支援級は個人のレベルに応じた学習をしてくれるので、それをイメージしてしまうと全然違ってきます。
私も中学で説明を聞くまで、個々に対応してくれるものと思い込んでいました。違うんですねえ。
IQ85以下で集中が続かない息子には学習が大変です。
でももし今息子が小学生で情緒支援級があったら入れていたか、といったら多分入れていたと思います。
もちろん、それで上手くいったかはわかりませんが…。
やってみないとわからないのが難しいところですね。
子どもたちが安心して学習できる環境を見つけられることを願っています。
居場所活動で子どもたちへ配る飲み物やおやつの材料を買わせていただきます!