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Like~an~Angel 「PARALLEL WORLD」

Like~an~Angel「PARALLEL WORLD」2023/10/7@日比谷野外音楽堂へ行って参りました。
Like~an~Angelとは、L'Arc~en~Cielのベーシストtetsuyaさん(ソロ活動でのご名義はTETSUYAさん)が率いる、L'Arc~en~Cielのコピーバンドです。
ご存じない方は「は?」って思われるでしょうけど、バンドメンバー本人がコピーバンドをやっています。一言でいうなら「遊び心」です。
コピーバンドだからこそ小回りが利く(本体よりも規模の小さな会場でできる)、セットリストにレア曲(本体でなかなか演奏する機会がない曲)も盛り込める、といったメリットがあります。
デメリットは、「は?」って思われること…かな(苦笑)でも世の中のすべての人に受け容れられたくてやってらっしゃる活動ではないし、「は?」って思う人がいたり、受け容れられない人がいても別に構わないと思います。
私の個人的な見解ですが、Like~an~Angelは、コピーバンドのメンバー・スタッフ・参加した観客の「みんな」で「ラルクの音楽を楽しむ」ものだと思っています。

メンバー

メンバーは固定ではない&当日まで明かされていない(こともある)です。この日のメンバーは以下の方々でした。

  • hibiki さん(Dr / 摩天楼オペラ)

  • jekyllさん (Vo)

  • hiroさん (G / La'cryma Christi)

  • sakiさん(G / NEMOPHILA)

  • tetsuyaさん(B)

順番にアナウンス(コール)されてステージに登場されるのですが、「Guitar, hiro」のあとに「Guitar,」と続いたので、我々は「えっ、ツイン?ツインギターなの?」とざわつきました。本家が四人組なので、五人編成でくるとは思っていませんでした。
そして、Like~an~AngelのLIVEは今回が2回目なんですが、女性が参加されるのは初で、新鮮な布陣だ!と感じました。

セットリスト

01. In the Air
02. THE BLACK ROSE
03. The Rain Leaves a Scar
-Drum Solo-
04. 死の灰
05. DAYBREAK'S BELL
06. CHASE -English version-
07. THE NEPENTHES
08. 真実と幻想と
-Guitar Solo-
09. MY HEART DRAWS A DREAM
10. X X X -English version-
11. EXISTENCE
12. AS ONE
13. Cureless
-Bass Solo-
14. STAY AWAY
15. Driver's High
16. GOOD LUCK MY WAY
encore
17. Fare Well
18. Brilliant Years
19. Link
20. あなた

https://www.barks.jp/news/?id=1000241108

感想とか

ここからは曲について書いていきます。なんか、当日の思い出しというよりは曲の思い出を振り返る…みたいな感じになるんですが、ご容赦ください。

In the Air

野外で響く「In the Air」のイントロ、高揚しました。1曲目の選択がこの曲ということに唸ります。イントロはベースなんですよ。つまりご本人。コピバンですが、ラルクのベーシスト本人が奏でる音から開幕したんです。ありがてぇ。
そして、この曲が1曲目というのは味スタ公演(2011/05/28 20th L'anniversary Live@味の素スタジアム)を思い出します。あの日は雨で…と、曲に乗せて思い出が蘇ります。この曲に限らず、みんなそれぞれが色んな曲に色んな思い出を持っているんですよね。コアなファンでもライトなファンでも、何かしら曲にまつわる思いを持っていると思うので(それは「好き!」とかいう感覚的なものもあれば、「あの日あの人と一緒に聴いた」とか「通学中によく聞いてた」とか「あの日のライヴで感動した」とか具体的なエピソードもあると思います)、同じ音が、それぞれの心の中で無限に自由に広がっていく感じがありますよね。音楽ってそういうとこがすごいなぁと思います。

THE BLACK ROSE

イントロのピアノ音が響いた瞬間に「ウワッ!」となりました。またハー(「Are you Ready?2007 またハートに火をつけろ!」)やシアキス(「TOUR 2007-2008 THEATER OF KISS」)では定番曲でしたが、最後に演奏されたのって20周年のハワイなのでは?
バンドならではの疾走感があって、楽しい曲です。(今回演奏されませんでしたが「ROUTE666」も通ずるところがありますよね)
バンドサウンドを2曲目に聞かせてくれてテンションも上がりました!

The Rain Leaves a Scar

叫んだわ。聞きたくて聞きたくてたまらなかった曲!私はファンになってから一度もこの曲の生演奏を聞けていなかったと思います。曲が本当にかっこいい。tetsuyaさんのコーラスもいい。コピバンだけどベースとコーラスは本人なんよ。

Drum Solo

hibikiさんのドラムソロ、「たのしー!」って思いがビシバシ伝わってきて、こっちも「たのしー!」ってなります!魅せ方も素敵。

死の灰

この曲も久々!アルバムrayの1曲目。私は、LIVE演奏だとグラクロ(「1999 GRAND CROSS TOUR」)で聞いたのが多分最後です。って、24年前? ハ? 今聞いても、骨太な感じで素敵です。

DAYBREAK'S BELL

5月のLike~an~Angel公演でも演奏されていましたので、さほど懐かしさは感じてないですが、ディープでゆらゆら揺れるサウンドが心地良い。

CHASE -English version-

イントロ(SE)が流れた瞬間は「わっ!声出せるの嬉し!」と言っちゃいました。この曲にはコールする箇所があって「CHASING YOU」とか、最大の山場「Onigokko!」とか、大手を振り上げてコールしたい部分がある!んですが、「30th L'Anniversary TOUR」(2021年)ではコロナ禍での開催だったため声出しNGで叫べず…フラストレーションを抱えていました。この日、久々にみんなで「Onigokko!」ができて嬉しかったー!

THE NEPENTHES

事前にTETSUYAさんのインスタで練習動画がアップされていたので、この日演奏するんだろうなぁと予想はできていました。ぐわんぐわん動くベースがほんとカッコいい。しかも指弾き!!!ギャッ!映像くださいまじでまじでまじでお願いします指弾き何度でも観たいです!!!

真実と幻想と

この曲も引き続き指弾きです。「いいんですか!?」って思いました。口から漏れ出てたかもしれない。tetsuyaさんはほぼピックで演奏されるので、2曲もまるごと指弾きをお見せくださるなんて、そんな……こっちは心構えできてないんよ~!でもありがとうございます!だいすき!
この曲も野外での演奏が似合う曲だな~と思います。これまでも野外では、グラクロ(「1999 GRAND CROSS TOUR」)、ハワイ(「20th L'Anniversary Year Live in Hawaii」)で演奏されたかな。私はハワイの印象が強く残っています。現地で友達になった子(ありがたいことに今も繋がっています!)が、「この曲めっちゃ好きで…!」ととても喜んでいて、「よかったねぇ~」って言ってたのを思い出します。楽しかったなぁ。私はぼっちでハワイに参加したんですけど、長いお付き合いの友達ができました。

Guitar Solo

ツインギターなので、hiroさんとsakiさんお二人の掛け合い(?)まで観れちゃって、拝みました。お二方ともカッコいい!
sakiさんが上半身を仰け反らせて(天を仰いで)演奏されていたのが、柔軟な美しさを感じて印象的でした。
ただこの公演、全体的に音が低音中心で、ギターの音がちっさいのが残念でした。アンコ待ちや終演後に仲間内で「音のバランス、これでええんか?」という話になりましたが、私は「そういう客層(tetsuyaファン=ベースを聴きに来ている)って思われてるんちゃう?(笑)」と冗談を言っていました。

MY HEART DRAWS A DREAM

イントロ部分でsakiさんが「fate」のフレーズを交えて演奏してくださって、めっちゃリスペクトを感じました!オーディエンスもみんな「fateだ!」と分かって、ワーッ!とわきました。それだけ印象的なフレーズ、ってことでkenさまスゲェな、とも思いました。
この曲も、みんなで声を出してコーラスできたのが嬉しかったです。

X X X -English version-

夜の「X X X」、たまらんのよ。色気があって湿度もあって、音も厚いし、展開はドラマティックだし。

EXISTENCE

ギター!もうちょっと音おっきくしてほしかった!
この曲を聴くと意識が「AWAKE TOUR 2005」の時空に飛びます。AWAKE TOURの演出良かったよなぁ~。

AS ONE

引き続きAWAKE。AWAKE TOURは「AS ONE」でステージ上を破壊する演出からスタートして二曲目に「EXISTENCE」という流れなんですが、Like~an~Angelは逆。「EXISTENCE」からの「AS ONE」でした。そういうことしちゃうんだ~?と勝手に遊び心を感じて楽しくなってました。

Cureless

tetsuyaファンだいたいみんなが「聴きたい!!!」と願い続けていた曲が、ついに! 願いって叶うんですね…夢みたい…。
tetsuyaさんが作曲された曲は、ポップな感じの曲が多いですがこの曲はピリッとクールで、めっちゃかっこいい。ベースラインもすごく好き。tetsuyaファンみんな必死で指の動きを見てたと思う。私も必死で見てました。瞬きなんてしたくなかった。生理現象に抗って、ずっと凝視していたかった。抗えなかったですけど。

Bass Solo

コピバンですけど本物なんよ。

STAY AWAY~Driver's High

ベースソロから繋がるのは定番曲。ここまで、結構コアファンが喜ぶような曲目が多くラインナップされていましたが、ここでヒットソングを畳みかける!コアファンにとっては何度もライヴで聴いた定番曲ですけども、コアもそうでない方もみんなが「ライヴに行って、ラルクの曲を聴いてきた!」と胸張って言えるのはやっぱり「HONEY」や「Driver’s High」なのかなと思います。そこをコピバンとして外さずにセトリに盛り込んでくださるのはありがたいです。
どちらもtetsuyaさんが作曲されたものです。

GOOD LUCK MY WAY

この曲もtetsuyaさんの作曲。セトリのこのブロックは、怒涛のtetsuyaチューンゾーンです。いい曲すぎて、落ちサビは毎回涙が出そうになっちゃう。

Fare Well

セトリの1曲目(開幕)に位置することの多いこの曲が、なんとアンコール1曲目に。新鮮でした。
そして我々は、「Fare Well」からの「Caress of Vinus」という流れが身体に叩き込まれています。「Fare Well」が演奏された時点で、次にカレス来るかな、と思わされています。

Brilliant Years

カレスちゃうやん!!!だまされたーっ!(騙されてはいない)
しかも、よりによって「Brilliant Years」!?「1997 REINCARNATION」ぶりの演奏だと思うんですが!私はファンになってから一度もこの曲の生演奏を聞けてなかったんですが!めちゃくちゃ嬉しかったです。
我が人生に悔いなし…と思いましたが、私は「あなたのために」大好き芸人をやらせてもろてまして、人生で一度は生演奏の「あなたのために」をどうか拝聴させていただきたく、我が人生まだ悔いありでした。

Link

エクササイズタイム!ほぼほぼずっと跳ねてないといけないので、時々ライヴで演奏して頂かないと身体がなまってしまうんですよね。
日比谷野音は足元が傾斜になっているので、より一層の負荷を感じて鍛えられました。

あなた

ラルクの珠玉のバラード。みんなでコーラスができて、美しく温かい気持ち(浄化された感じ)で終われるので私は大好きです。
銀テも飛びました。

友人を勧誘して行ったよ!

私はtetsuyaさんのファンなので、FCで早々にチケットを入手していました。一般発売開始後にYou Tubeで5月のLike~an~Angel公演のライブ配信があり、hydeファンの友人がそれを見てくれて「楽しそう!」と言ってくれたので「行こうよ!チケット発売中です」とLINEでチケット購入URLを送り付けて勧誘しました。
勧誘したとはいえ、友人と私の座席は離れていました。が、L'Arc大好きな友人も楽しんでくれました!「やっぱ、ラルクの曲っていいよね~!」と盛り上がれました。

コピバンを見ると、本家が恋しくなる

コピバンに参加されているメンバーのみなさんからは、リスペクトを大いに感じます。結構なプレッシャーもあると思うのですが、みなさん楽しんで演奏してらっしゃって、見ていて嬉しくなります。
そして、改めて楽曲が持つパワーを感じます。いい曲だなぁ、やっぱ好きだなぁ、と実感を深めるばかり。
それゆえ、本家が恋しくて恋しくてたまらなくなります。今まで自分が一度も生演奏を聴けていなかったレア曲が聴けて大感激しているんですが、いつか本家の演奏で聴いてみたいなぁ、と欲を持ってしまいます。叶うといいな。願い続けます。

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