障害者の支援員になった得たもの
さて、この業界に飛び込んで早いもので8年。
自分が何を得たのかをつらつら書いていこうと思います。
1.コミュニケーション能力の圧倒的向上
自分の入りは重度の知的障害や発達障害を持っている方が多く通所されていた生活介護でした。
発語が殆どない方も多く、言葉でコミュニケーションをとることができない方に対して、今どんなことを考えているのか、どの方向に歩こうとしているのか。
その方を理解するために生育歴を読み漁り、その方の現在と向き合い、目線の動きひとつも判断材料にして。
その積み重ねをしていくうちに、相手の目線で考えること、相手の目線で配慮をすること。
その力は仕事以外でも活かされているように感じています。
「自分がこの人の立場だったら、今苦しんでいることはなぜろう」とか。
「自分がこの人の立場だったら、どんな振る舞いをされたら嬉しいだろう」とかね。
2.物事を組み立てる能力
支援の組み立てをするためには物事を順序立てて考える力が必要です。
その人が目指す未来に向けて、そのためには大枠でこんな流れでの支援が必要だよね。そのために小枠ではこんな支援が必要だよね。
と小枠を枝分かれにさせていくイメージで作り上げていくわけです。
大前提、センターピンを適切に捉えなければならないことと、到達目標に対して中長期の目標と支援内容がずれていないことが絶対的に必要です。
この能力、どんな仕事でも必要になるし、これができるのとできないので支援のクオリティ担保をしていく上でも重要なのです。
自分は支援を通してこの能力を伸ばすことができて、今やっている戦略設計やリサーチ業務にもかなり役に立っています。
3.全体を捉える能力
自分は生活介護出身なので、全体での活動をする中でグループ分けやスタッフ配置を組み立てる業務も途中から担っていました。
配慮が一人だけにならないように、全体最適で1日を回せるように考えなければならないのです。
利用者さん同士の相性、利用者さんとスタッフの相性。スタッフ同士の相性。
利用者さんやスタッフの得意不得意。
あらゆる要素を洗い出して全体最適を考えていく力をつけたことで、俯瞰の力と平衡感覚を身につけることができたと感じています。
物事に対する平衡感覚って、あるのとないのでは親しみ易さが全然違うと思うのは自分だけかな。
4.最後に
以上、大きく分けると3つが自分が得たものです。
自分は利用者さんに育てられたといっても過言ではありません。
なにより支援員になることで、こんな素晴らしい能力を伸ばすことができる。
素敵な仕事だと思いませんか?
みんな、支援員になろうぜ。
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