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ぬれた衣類の香りにつつまれて

【文字数:約1,000文字】

 熱戦の続くパリ・オリンピックの男子バスケットボールは昨日、ブラジルに84-102で敗れ、1次リーグ敗退となった。

 それ自体は残念だと思うし、選手の皆さんは当然のように頑張っていたわけで、わざわざ誹謗中傷しにいく人の気が知れない。

 私はといえば暑さにも慣れてきたのか、ここ数日は夜になると「涼しい」とさえ感じるようになり、ますます熱く文句を言う心理が分からん。


 前にも書いている通り、なるべく家でエアコンを使わない生活をしているけれど、それでも日中さすがに暑さを感じる。

 ただ、毎年なんとなく過ごせている方法があって、先日それを思い出したのが大きい。

 いつの間にか避暑地に移動していたとか、実はエアコン使ってない詐欺かと思われそうだけど、まったく全然そんなことはない。

 理由は簡単、とくに暑い日中において「服が常に濡れている」だけだ。

 保水タオルで肩回りを冷やしていると服の一部が触れるので、そこから水分が染みてきて常に濡れた状態となる。服が雨に濡れたままだと風邪をひくのは、面接触によって急激に体温が奪われるためで、それを肩回りに限定して起こしているわけだ。

 洗濯したものを着ながら乾かすようなアウトドア感MAXだけど、さすがに来客などがあると透け感MAXはHIWAIなので、透けない黒系の服で対応している。

 これがまた結構よくて、扇風機などの風に当たるだけで十分に涼しく、マジでエアコン要らんわと思える。例えるなら水の気化熱を使った冷風扇を、自らの体でもって体現しているというか。


 ただし、この方法にも弱点が1つあって、それは服から「生乾き臭」がすることだ。

 考えてみれば当然で、洗濯物が臭うのは濡れている間に雑菌が増えるためであり、常に濡れてて体温で温められているなら、そりゃ臭うのも分かる。

 汗を吸っては乾くを繰り返した服と良い勝負であり、潔癖症な人や香りに敏感な人にはオススメできない。

 それでも私はこれのおかげで体温が低めになって発汗も抑えられるためか、だいたい毎年おこる肌トラブルが軽くなった。

 汗をかくと皮膚を保護するクリーム類が溶けるし、むしろ刺激になって痒みが広がるのに悩まされていたのだけど、そもそも汗をかかなければ原因にもならない。

 さすがに勤務日で常に濡れているのはヤバいながら、休みの日に回復できるのは助かるし、皮膚科のお世話にもならずに済んでいる。

 何より暑さでイライラしないのが一番の効能だろうか。


なかまに なりたそうに こちらをみている! なかまにしますか?