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わたしのことばの集合体

最近は「痩せたら?」とか「俺より足太いね。」とか男に言われるのですが、みんな殺しました。会いたい人には会えていません。あのときは死ぬ気満々だったのに、今はコロナなんか死んじゃえと思っている。死ぬだとか殺すだとか物騒な言葉ばかり並んでしまったけれど、本当はわたし、とっても心根の優しい女なんです。自分が一番わかっています。優しすぎて損をしちゃってる程に。こういうことを言っていると、妹はいつも「そのプラス思考、羨ましいわ。」と鼻で笑うのですが、きっと本当に羨ましいんだと思います。笑顔はもともとは威嚇だったのだと知ってから、たくさん笑えるようになりました。以前から、顔って一番裸だよなと思っていたけれど、マスクの習慣によって口元の性器感はより強調された。マスクはもはやパンツのようで、みんなマスクを片っ端から引っぺがして、お口の写真を撮りまくりたい衝動に駆られている。足の間から血が溢れているのに機嫌よくいるというのが無理な話だ。なま肉を見たとき、自分の体の中もこんなに鮮やかなピンクと赤なのか不安になる。人肌に触れることがどんなに心にいいか、本当は身を以てわかっているでしょう。その人の全部を理解することはできないと分かっていて、それでも近づきたい。

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