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映画『マッド・ハイジ』(超ネタバレあり)

既に2023年リンコロシネマ最優秀作品賞確定と思われる作品に出会ってしまった!

オープニングからグラインドハウス、或いはドライブインシアターで上映されるB級映画のようなノイズ混じりの粗い画質のタイトルバックで始まり、更に間髪入れずこの作品が一切の大手メジャーに頼らずクラウドファンディングによるインディペンデントで制作されたことが字幕によって明かされる。

これで俺のようなB級映画好きの心をグッと掴み後の展開も裏切ることはなかった。アンチメジャーじゃなけりゃこんなすげ〜作品は生まれなかっただろう。まさにpunk!

裏ピース


物語の始まりはチーズ市場を牛耳るマイリズチーズ社の傭兵がナチスドイツの軍服に身を纏いデモに参加する市民を銃殺するシーンから不穏な空気を漂わせる。

ハイジは大人になっていてペーターとベッドで戯れ2回目を求めるのだが、そのペーターは黒人であり、そこにヘイト的な意味などなく、ただただ意外性を狙っているだけなのだ。そして徹底したスイスプロイテーション。

なんだか真面目に書いちゃった笑。

アルプスの少女ハイジが大人になりバイオレンスな生き方をしているはちゃめちゃなストーリー。

当たり前だけどそんな真面目な映画じゃないので悪しからず笑笑。

もうね、『修羅雪姫』を彷彿とさせる斬首や体を真っ二つなどなど…流血シーンを挙げたらキリがないんなんだけどその血の流れかたがかなり下品だし股間や臀部を狙った攻撃多数だし、意味もなく胸を曝け出す女性が登場したり…B級ならではのお下劣シーンの連発w。

肛門といえば「ワンワン」のシーンも強烈だったなぁ…詳しくは語れないけどw

『女囚さそり』を模したと思われる陰惨な囚人生活には悪名高き愛すべき映画『イルザ』を連想させるように一貫したナチスプロイテーション。

もちろん18禁

しかし音楽なんかモリコーネばりのウエスタン風だったり、爆破を背に仲間が足並みを揃えてスローモーションで歩くお馴染みの描が妙に格好良かったり…映画愛や名作へのリスペクトを感じる ✨サントラ欲しいし…

あと美輪明宏さんみたいな人が出てきてからの修行のシーンに夕陽をバックにカンフーしたり…これもB級映画の定番…でもその後の格闘シーンに何にも活かされてなかったりと突っ込みどころも満載!

ラスト近くの搾乳シーンの笑撃といったらそりゃモ〜🐮

スイスのイメージを完全にぶち壊す『マッドハイジ』こそ我々B級ファンの求めていた作品なのだ。

実はこの日の直前、『アルプスの少女ハイジ』の日本版を手掛けた宮崎駿監督作品の『君たちはどう生きるか』を観たのだが俺のオススメは圧倒的にこちら‼️まぁただハイジ繋がりってだけだけど🤣

そうそう、エンドロールを見ていたら“トレント・ハーガ”の名前が!この映画には我々B級映画ファンが愛してやまない『悪魔の毒々モンスター/新世紀絶叫バトル』の脚本も担当しているインディーの宝“トロマ社”の血もしっかり流れているのだった。最&高✨

日本語吹替版もハイジ役に内田真礼さん、クララ役に久保ユリカさんなど一線で活躍されている声優さんが起用されているので吹替版も観てみたい!!

ホントに続編が出るなら絶対に観に行く!

タイトルに“マッド”がつく映画に当たりが多いと思ってしまうのは俺だけか…ww

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