見出し画像

ジミンという名の聖域

表現をするジミンは、私には不可侵のものに見える事がある。

触れてはいけない、侵しがたい聖域にいるなにか、もしくは聖域そのもの。



こんばんは。
凄いものを見てしまったせいで色々言いたくなってしまったオタクです。
興奮が抑えられず、様子がおかしくなるのはもはや通常運転。

「Set Me Free Pt.2」MV

ジミンの初のソロアルバム『FACE』の先行曲として、「Set Me Free Pt.2」のMVが公開された。

まさに私が見たい!と思っていたジミンの世界観そのものだった。
しかし、想像のはるか上をいっていた。
ヤバイ、ヤバイ、ヤバすぎる。


荘厳な曲の始まりは、モーツァルトのレクイエムのようでゾクゾクした。
暗くて重い強いビートの曲調に、今までに聞いたことのないようなジミンの歌い方。

率直に敵は批判し、痛みを振り払って自由にやるという意志表示のような歌詞にも胸が震えた。


ついに、ジミンが解き放たれた。


多くの人々に愛される彼らは、いわゆるアンチも多い。彼らが輝けば輝くほど、蠢く闇も深くなる。
(ドラクエⅢで悪のカリスマ大魔王ゾーマも言ってました。光ある限り闇もまたあると。。。)


ジミンは昔から自己評価があまり高くない人だ。
自分の内外の闇の部分についてもよくわかっているんだろう。
決して短くない時間、苦しむことも多かったはずだ。
でも、この曲にはジミンの前向きで確固たる意志を感じた。


Verse2に関しては色々と凄すぎて言葉を失った。
ビジュアル、ラップ、踊り、狂気、全てが圧倒してきた。
カッコ良過ぎてもはやむせび泣くしかない。
肌の質感が美しすぎて私の邪な視線が入り込む余地など一切なかった。
冷たく輝くジミンの冴えた光は美しい。

最後の白いジミンは堕天使から天使に戻ったって事でいいの?元々天使だったのどうなの?
(何を言ってる)


見たか、これがバンタンの唯一無二の表現者、パクジミンの真骨頂だ。
(誰に言ってるのかというと、世間にです。)


ダンサーの皆さんの、この世界観を作るのに欠かせない、軍隊のような不気味な群舞と狂気混じりの表現力もヤバかった。ジミンを包むアンモナイト(みたいな迷路)も好きだ。


私にとってのジミン


私はジミンを見ているのが好きだ。
踊っている時も、歌っている時も、ただ立っている時すらも、彼は佇まいが美しい。
舞踊が根底にある事も関係しているだろう。


ジミンの踊りに関しては、いろんな人が評価しており、技術的にも凄いという事はもはや周知の事実だが、テクニックとかを超えた、人の心に訴えかけてくるものが特に強いのが彼の踊りの特徴だと思う。


ジミンがマイドロとかONとかの激しめの曲を雄々しく踊っている時には、私もミーハーな気持ちでギャーカッコいい(泣)、と思って見ることも多いが、今回のようなエモーショナルなダンスや、モダンダンスの要素が強い踊りを踊っている時、カメラに被写体として撮られている時のジミンは、私には美の化身のように見える。

ジミンを見ている時に感じる気持ちは、もう一人の最推しであるユンギを見ている時に感じるものとはまた別のものだ。
ユンギに対する気持ちがロックスターに対して熱狂する恋心に近い憧れであり執着心だとすると、ジミンに対する気持ちはなんなんだろうと考えてみた。

美の化身といえば女神ヴィーナスか?
いや、私を美しさでうっとりほうっとさせるという意味では近いけど、確かに性別なんて超越した魅力の人だけど、女性的というわけでもないし、なんかちょっと違う。


そうか、表現者としての彼は、私にとって、芸術そのもののような存在なのかもしれない。

感動と畏れが混じったような気持ちにさせるもの。
憧れであり、神聖なもの。
あまりにも美しい夕焼けを見た時のように、見ていると幸せだけど、なぜか心をかき乱され、いてもたってもいられなくなるもの。
ありとあらゆる感情を呼び覚ます、心を震わすもの。
切ないような、愛おしいような気持ちになるもの。

アイドルとして、顔の造作の綺麗な人なら多分他にいくらでもいる。
でもジミンの放つ輝きは、唯一無二のものだ。
私はその輝きに魅了され、縛られ、もうずっと長い間、彼から目が離せない。
(実際には最推しがもう一人いるので、目を離してる時もある事をこっそりお伝えしておきます。。。おでこのあたりにあともう2つくらい別のとこを見られる目が欲しいマジで。)


たまに、別ジャンルの著名人に彼の美しさが賞賛されている記事を見かけると、やはりそうでしょう、と誇らしくなる。


涙を流しているのかと見間違える憂いのある眼差し、儚げな面立ち、表情豊かな長い首、しなやかでいながら強靭な筋肉、一本通った美しい背筋。
女性とも、男性とも、ほかの誰とも違う。

ジミンの魅力について説明しようとすると、言葉では全然足りなくてもどかしい。

結局、もう一度、もう一度見たいと彼の踊りを繰り返し見てしまう。

彼の表現は中毒そのものだ。


「Set Me Free Pt.2」と「Lie」

今回の「Set Me Free Pt.2」のこの部分はWINGSツアーの「Lie」のパフォーマンスを思い出させるものだった。

私はジミンの「Lie」のパフォーマンスを初めてみてものすごい衝撃を受けた時から、今もずっと物凄く好きだ。

「Lie」について、かつてジミンは辛い曲だと言っていた。
曲を作る過程でも歌う過程でもかなり苦労したようだし、パフォーマンスにおいても、体力も精神力も激しく消耗するものなのだと思う。
でも私は体力の限界を超えて踊っているような、何かに取り憑かれているようなこの踊りがたまらなく好きだ。

途中体力が尽きて倒れるんじゃないかと思う程の憔悴したジミンの表情もよい。『WINGS』のアルバムのピタヌン(Blood Sweat&Tears)の緑の涙を流すジミンも相当好きなので、ジミンのつらそうな表情というのは私の性癖に突き刺さるのだと思う。

「Lie」が自分の中の闇にひとりもがき苦しむ曲だとするならば、「Set Me Free Pt.2」はあの時から7年かけて辿り着いた、彼の今の心情なのかもしれない。

もう、何も気にせず、自由に色々やるんだ、という宣言。
前からそうして欲しいと願っていたけど、ついにその時が来たのかもしれない。



こんな凄いパフォーマンスを見せてくれてありがとう。
これはジミンらしい、ジミンにしか出来ない表現だ。
どこまでも進化していく彼を見るのがこれからますます楽しみになった。

普段の彼は糸目でふにゃふにゃの笑顔で癒しをくれる可愛い人なのに、ちょっと油断しているとすぐに心が持っていかれてしまう。
表現をしている時としていない時の差が激しすぎて同じ人とは思えない。
どのジミンも好きだけど、私はジミンの本質は、激しくて青白い炎を纏った魂の表現者だと思っている。触れたらヤケドするぜ、どころでは済まないのだ。


結論、ジミンは、やっぱり私にとっては神聖で、聖域で、抗えない魅力を持った、人ではない、心優しき魔性だった。


ところで、さっき、自分の中のバンタンのめちゃくちゃ刺さる曲、と普通に好きな曲、の境目がどこにあったのか急に気付いた。
それは狂気を孕んでいるか否か、ということでした。多分ジミンと狂気を孕んだ曲の親和性が高いからだと思う。
誰得でもないけど、スッキリしたー。



最後までお読みいただきありがとうございました✨

それではまた。


追記になりますが、私が思うジミンの過去の超絶パフォーマンスをこちらの記事の最後にまとめているので、もしよろしければご覧ください〜。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?