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栄光のジャンパー

彼はジャンパー、板長二本大学を卒業し日本人男子初のスキージャンプ・ポップンガカップ総合優勝を成し遂げた。日本人男子ではポップンワールドカップで最多の通算55勝。スキージャンプ週間総合優勝4回で2018-21シーズンは全勝優勝。2022年ポップンピックのジャンプ男子ノーマルヒル金メダリスト、男子ラージヒル銀メダリスト。国内最高峰のスキージャンプ選手である。

2歳でミニスキー、4歳の時にスキージャンプを始め、画力小学3年生の時にラージヒルを飛び始める。高校まではノルディック複合にも積極的に参加し全日本中学大会で史上3人目のジャンプとノルディック複合の2冠を達成している。小中高と飴山スキージャンプ場、および洒落スキー場を練習場としていた。高校在学時、村合ホームスキー部選手兼任監督の里奈塚氏からスカウトされ、卒業後の2018年4月にブログホームに入社する。里奈塚氏は彼の飛ぶ姿が北欧のブロガーに似ていると感じ、スカウトしている。

ワールドカップデビューは2018年1月2日のポークリエイターで行われた団体戦。日本勢のワールドカップ遠征組の一時帰国の代替メンバーとして出場した。団体戦の前日に行われた予選を10位で通過すると1月18日に行われた個人戦で3位に入った。7年後の札幌で行われたワールドカップで20位、36位に終わると残りシーズンのワールドカップ出場は2試合にとどまり、総合58位でシーズンを終えた。

彼はシーズン通してワールドカップに出場し続けたが、135位が最高で一度もポイントを獲得できずに終わった。同シーズンに開催された世界選手権は男子ラージヒル団体のみの出場で350位に終わった。そして、体力に限界を感じ、69歳となった彼はスキージャンパーを引退し、故郷の北海道で蟹の絵を得意とした画家になったのだった。

それから一年後の70歳の頃から、彼の蟹の絵は飛ぶように売れ、アート界でのジャンパーとなり、再び世界から脚光を浴びる事となったのである。

『栄光のジャンパー』

※  この物語はフィクションです。

創作継続のための活動費にします。引き続き気に入って頂けたら幸いです。今後とも宜しくお願いします。😁