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わたしが7年間女性のキャリアに向き合った結果、行き着いた結論

わたしは約7年間、女性向けのキャリア支援に携わり、多くのユーザーの声を聞いてきました。今日はキャリア市場やユーザーの課題の変遷と、それを踏まえた、これからのチャレンジについて話したいと思います。

キャリアの考え方の変遷

私が女性向けのキャリア支援サービスを運営するLiBという会社に創業参画したのが2014年。それから個人を取り巻くキャリア環境は大きく変化してきました。

女性活躍やダイバーシティという言葉が叫ばれ始めたのが、ちょうど2014年頃。
(今聞くと歴史を感じますが)「女性は一般職・男性は総合職」「結婚や出産をした女性は別のキャリアルートを行く」みたいな、自分の意思ではなく過去や無意識の役割意識によって、進むべきキャリアの道が自動的にきまる考え方から、「育児と仕事を両立しながら、できる仕事をする」など、ある程度選択肢の方向性は決まっているんだけど、個人の意思や多様性を取り入れてキャリアを歩むことが良しとされるというような考え方に変化してきたタイミング。(前安倍政権が「女性活躍」を標榜したのも同時期。)

当時のユーザーの方々の声としては、女性として(特に結婚・出産後)の役割意識によりキャリアを諦めるのではなく、仕事もプライベートも諦めずバランスを取りたい。といった声が多く、「ライフイベントを見据えて、長く安心して働ける会社」「時間や場所の制限があっても、稼働時間ではなく成果で評価してくれる会社」など、上述のニーズを叶えられる就業機会の提供を行うべくサービスをスタートさせました。

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2014年ローンチした、転職サイト「LiBzCAREER」

キャリア=マニュアル操縦が必須の時代

そして昨今。
複業解禁の流れや、個人の発信を後押しする様々なサービスの登場により、個人のスキルや感性を仕事にすることが容易になり、新型コロナウィルスの影響も相まって急速に普及したリモートワークにより、働く時間・場所も自由になりました。

リモートワークで仕事が進められるということは、わざわざ国内・正規雇用で人材を調達しなくてもよくなり、海外人材の調達という選択肢も増えていくのではと思います。そしてそれは、人材難への効果的な解決策になり得るでしょう。

また、同じことをやっていれば事業が存続し続ける時代ではなくなりました。実際に、急激な環境変化により廃業や縮小を余儀なくされた企業・従業員の方々も多く存在し、これまでの経験を活かした転職が難しいという状況も良く耳にします。

生き方・働き方の選択の自由が増えた分、自分でこれからのキャリアをハンドリングせねばならず、また競走環境に晒される分、自身でスキルを磨き続ける習慣を持たねばならない、まさにこれからはキャリアを自分自身で操縦していかなければならない時代となると考えます。

「やりたいことがわからない」の背景

これまで以上に自分自身のキャリアを自分で操縦していかなければならない今、

「自分がやりたいことがわからない」
「自分の強みやスキルがわからない」
というご相談が急激に増えました。

でも、これって結構しょうがないことだなと思うんですよね。

中学校・高校では、将来の仕事・生業を意識して勉強をするのではなく、進学や合格を目標に勉強をすることが一般的で、就職活動シーズンになって初めてキャリアを意識し、必死に自己分析をし企業ウケをする志望理由を絞り出す・・・
といったように、新卒一括採用のシステムや不十分なキャリア教育といった事情も相まって、定期的に自己分析をしたり、将来のキャリアを考えることをやってこなかった人が多いと思うんです。(私もそうでした・・・)

つまり、「やり方を知らない」と「やり慣れていない」ことが原因であって、「自分には夢や希望が何もない!」「なんの強みもスキルもない!」とか嘆く必要はないのです、ということを強く伝えたい。

キャリアに迷った時。転職活動より前にすべきこと

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私は今まさに、キャリアのマニュアル操縦の「やり方を知らない」「慣れていない」人に向けて、自分オリジナルの個性を見つけ、これからを描くサポートをするためのサービス「Prismy(プリズミー)」を開発しています。

それは、転職サービスを運営する業界にいたからこそ、すぐに転職活動をする前に、まずキャリアの指針を整理するプロセスが大事だと確信しているからです。

もやもやからいち早く抜け出したい・・!と転職相談に来る方の中でも、自分の経験をどう活かして働くか?自分が本当に望む生き方は何か?わからないまま転職活動を始める方は多くいらっしゃいます。

もちろん、転職活動のプロセスでそれを理解することもありますが、方向性を言語化できていないため適切な求人を見つけられない、自分の指針がブレブレで面接が上手くいかない、自分を偽って入社し結果ミスマッチがあった・・・と、結局のところ遠回りだったりするんですよね。

「自分を知る・理想の未来を描く」ための思考や行動って、人生を幸せに生きる上でとても大切なことなので、転職活動をするしないにかかわらずそもそも絶対やった方がいい!
一方で、転職サービスはたくさんあっても、自分にあったキャリアを見つけるためのサポートが世の中にあまりない。

そんな課題感が、サービスの着想でした。

まさに自分自身もキャリア迷子になり目標も立てられず自分に自信が持てなくなってしまったことから、自己分析のアセスメントや転職活動、複業、コーチングやカウンセリング・・・etc 様々なものを体験しつつ、同じように悩んでいる人にとって役に立つサービスを作りたい!と、コツコツ開発をしています。(現在まだβ版なので、招待制で運用中です。)

※ 自分のキャリアにとって役に立ったものが多いので、トライしていてよかったことや学びも別途まとめてみようと思います。

迷える人へ「未来のヒント」を提供してくれませんか?

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今春、Prismy(プリズミー)が正式リリースすることになり、サービスの軸を担うパーツがまだまだ揃っておりません・・!

そこで、上述のサービス趣旨に少しでもご興味・賛同の気持ちを持っていただいた方にお願いがあります。

ユーザーの方々の「未来のヒント」となる役割として、サービスにご協力いただけませんか? or そういった方をご紹介いただけませんか?

こんな方を探しています

・悩める人の、思考の整理を手伝っていただける、現&元&未来の「コーチ・アドバイザー・カウンセラー」の方
・ロールモデルよりももっと身近で気軽な「未来のヒント」となる、これまでのキャリアやライフイベントの経験談をシェアいただける方
・サービスを使って、率直にフィードバックをいただける方

光のあてる角度により何色もの光の屈折を産み発する、透明な角柱(Prism)になぞらえ、十人十色の多様な未来を引き出していきたいという想いをこめて始めた「Prismy(プリズミー)」。

名前負けしないように、満足いくサービスにしていくぞ!ということで、ぜひみなさんのコンタクトお待ちしてます。
コンタクトはこちらからどうぞ😊


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