人生の宿題
小中高校生の頃の夏休みは宿題に追われ、大学生になるとそれは自分の人生を考える時間に変わった。
「自分のやりたいことはなんだろう。」
自分自身と正面から向き合って考えるには十分な期間だった。
と言いたいところだが、大学生になったあの日の夏休み、私に課された宿題は言うなれば一生かけて解くものだったと思う。
百マス計算のように簡単に埋めることもできなければ、完全に予測することもできない。
夢を抱きその計画を練るまでが大学生なら、社会人となった今、私はそれを探す旅に出発してしまったのかもしれない。
止まることはあっても戻ることはない、片道一車線の道路をどんどんと突き進んでいく感じ。
そしてほんの少しの空き時間を利用して、私たちは自分を探す。
まわりの成功者たちに嫉妬もするし、何も出来ない自分のことが情けなくもなる。
そんな自分さえ受け入れ許していく過程がきっと成長するということなんだろう。
そんなことを考えながら今日も道なき道を歩いて行く。