私の今年のGOTY:2019

初投稿が2019年のGOTYというのもどうなんだ。主にJRPG系を主食に生きています。他に書く場所もないので、noteに私の2019年版GOTYを残しておこうと思います。

GOTYといいつつ、今年プレイしたゲームをトップ10くらいまでで振り返るやつです。プレイしたひとにもしてない人にも向けているので少し煩雑です。基本的にゲームの知識がある人向けで、まるっきり情報をあつめていないタイプの人に向けた内容ではありません。


1位:SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE

今年の1位はもう文句なしの「SEKIRO」でしょう。ただし、万人にオススメできるかというと、そうでないのが「SEKIRO」でして。そう、ゲーマーならば知らないわけもないだろう極悪難易度、それが「SEKIRO」。私のタイムラインでも8割が、序盤の進路をふさいでいるだけの強い雑魚に数時間挑んで勝てず、脱落していくという有様でした。

これまでのフロムゲーで培ってきたスキルの大半が役に立たない。私も数回投げかけました。ですが、フロムゲーの素晴らしいところは、「挑んで、挑んで、ようやく勝てた時の高揚感」なんですよね。最近の「ダークソウル」などではちょっと失われつつあった部分です。そういう意味では「デモンズソウル」や初代の「ダークソウル」をリアタイで遊んでいた人には、あの時に近い気持ちに戻れるのでは、と思います。少しずつ少しずつ、死んでは覚え、成長していく。その成長が自分で感じられるのがフロムの死にゲーの良さで、「SEKIRO」でもそのバランス感は絶妙です。倒せる前に心が折れるか、心が折れる前に倒せるか、ある意味でその戦いなんですよね。

なお、私はアクションゲームが苦手なんです。「えっ、SEKIROクリアしておいてそれはないでしょ(笑)」と言われるんですが、苦手なんです。弦一郎とか、唯一見切れる技がひとつだけあって、その攻撃がくるまでずっとガード、見切れる技がきたら見切って一撃、みたいなひどい戦い方です。それでも勝てば、こっちの勝ちですから。

人に魅せるかっこいいプレイができればなぁ、とはもちろん思いますが、そもそもゲームを「魅せる」というのは配信が盛んになった最近の話であり、私のような老体には「魅せる」ことよりも「クリアすること」が大事だと思っています。どのような勝ち方だろうと、勝てばそれでいい!

あ、あと私は普段あまり配信などを見ないのですが、「SEKIRO」で初めて配信の良さを感じました。まさに「攻略動画」というものの素晴らしさを、このゲームでようやく知ったんですよね。特に「SEKIRO」では、なるにぃさんの動画がわかりやすくて、ずっと参考にしていました。私はアクションがへたくそなので、動画のようにボスの攻撃を全部見切って捌くことなどできませんが、攻略動画のやり方を試していると、何かひとつくらいは「これならできる」という部分があるんです。なので、あとは先程の弦一郎のお話の通り、たったひとつの技を待ってそれ以外はガードする、というチキン戦法が使えるわけです。もちろん全部が全部攻略動画に頼ってクリアしたわけではないのですが、弦一郎では本当にお世話になりました。「言葉ではなかなか伝えきれない微妙な操作感を、動画ならば伝えられる」と、「SEKIRO」ではじめて感じました。

ですので、とにかく「みっともなくてもいい、楽しいのであれば」の精神で遊べる人ならば、「SEKIRO」にはぜひチャレンジしてみてほしいです。攻略動画も有効活用してね!


2位:十三機兵防衛圏

2位に何を置くかは迷いました。正直なところ、ここから以下は混戦です。筆者の好みなどもありますが、そのなかで「十三機兵防衛圏」を2位に選んだのは「SEKIRO」と真逆の理由で、2019年遊んだゲームの中で一番敷居が低く、ある意味で誰でも遊べるゲーム性でありつつ、ストーリーの面白さ、楽曲の良さ、キャラクターなどのグラフィック、バトルシステムといった総合的な面で一番優秀だったと感じたからです。

多分「十三機兵防衛圏」で一番ネックになるのは、バトル画面のスクリーンショットを見たときに「なにをやっているのかまるでわからない」と感じるところだと思うのですが、エフェクトがちょっと特徴的なタワーディフェンスだと思っていただきたいです。公式ではシミュレーションと言っていますし、実際シミュレーションでもあるのですが、イメージとしてはシミュレーションよりも駒が動くタワーディフェンスだと思ったほうがわかりやすいです。難易度もイージーがありますので、クリアするだけならば誰でもクリアできるくらいのものです。(Sランクを取るのはカジュアルでもちょっと難しいマップもありますが、1~2回やり直せば取れるくらいです)もちろんハードモードもあるので、バトルが得意な方はやり応えのあるバトルを楽しめます。

ストーリーの秀逸さでいえば、今年このゲームに敵うものはないでしょう。というほど、練るに練られたストーリーです。これもまた勘違いの多い部分ですが、「十三機兵防衛圏」は十三人の高校生がロボットに乗って戦う物語……でありつつ、そうではありません。壮大なSFミステリです。読み進めていくうちに深まる謎、そしてどんどん明らかになる謎。各キャラクターの関係性があまりに素晴らしく、時間をわすれてプレイしてしまいます。

それでいて意外とさっくりと遊べるのも良いところ。筆者はクリア時のプレイ時間が33時間ほどで、その時点でトロフィーコンプ率が既に98%だったので、そのままさくっと2時間ほどでトロコン要素を回収して、実質35時間ほどでトロコンまで遊べました。

記憶を全部消して最初から遊び直したいゲームです。


3位:バイオハザード RE:2

3位は「バイオRE2」です。これまで散々、様々な会社の様々な作品で過去作のリメイクを見てきましたが、「バイオRE2」より素晴らしいリメイクを果たした作品はないでしょう。

グラフィックはもちろんのこと、操作性の向上、シナリオへの手の入れ方、従来のバイオらしいホラー感、ハードがPS4になることで飛躍的にあがった没入感、音の使い方、とにかく全ての”リメイク”とされるゲームが見習うべき、お手本のようなゲームです。(ただし来年「FF7リメイク」が出ると、これが全て覆される可能性があるわけですが……それはさておき……)

ホラーが苦手で出来ないという方もいるかと思いますが、私もホラーは苦手です。「おまえ苦手なものばっかじゃねーか」と思われそうですが、そんなものです。苦手だろうがなんだろうが、良いゲームは良い。

もし本当に苦手ならば、配信で見てみるというのもひとつの手段ではないでしょうか。「バイオ」みたいなゲームはやはり「どこから何がくるか解らない1周目が一番こわい」ので、配信で前もって知っているだけでハードルは大分低くなります。


4位:DEATH STRANDING

4位かぁ……「デススト」が4位かぁ……、と自分でも思うほどの混戦状態です。本来ならば充分に1位を取れる作品です。

では何故「デススト」が4位だったかというと、「多分、人によっては全くおもしろくないと感じるゲーム」だからです。言うなれば、「ハマる人はハマるけど、ハマる前に脱落するひとも多い、或いはハマれないままクリアしてしまう人も多い」と感じたのが「デススト」です。そういう意味では「SEKIRO」とちょっと傾向は似ているのですが、大きな違いは「SEKIRO」はアクションゲームであることをほぼ理解して買うゲームであるのに対して、「デススト」はコジカンの新作だから、みたいにゲームの内容を知らずに買ってしまい、想像と内容がちがったという齟齬が起こりやすいです。

「デススト」はいわゆる作業ゲーです。ストーリーは序盤からちょっと進まないと、何が何だかわからないと思います。なので、まずそこまでを乗り越えるのが、ひとつの山です。(多分その山までで、5~10時間くらいかかったような)

そしていざストーリーがそこそこ動き始めても、やはり作業ゲーです。ひたすら色んな人に荷物を運び、インフラを整備するゲームです。言うなればサムという自分が地に足をつけてやるシムアースみたいなものです。なのでハマる人にはめちゃくちゃおもしろくて、インフラ整備をするだけで100時間が過ぎることすら苦にならないのですが、そういうゲームがだめな人にしてみると「なんだこりゃ」となってしまうと思います。特にストーリーはかなり終盤まで大きく動かないので、なおさらそうなるでしょう。

ですが、サムが運ぶ荷物の容量、それによる姿勢制御、地形による体勢の維持、自分で作った施設だけではなくオンラインで他の人が作った施設との同期など、何から何まであまりに緻密に作られていて、正直このゲームにかかった作業量を考えると、開発の皆様には本当に頭の下がる想いです。

ただ、小島監督が発売前にTGSでおっしゃっていた「荷運び先が近づいてくると感動する音楽が流れるようになっているので~」的なあたりのところは、実際のところゲーム中では姿勢制御やらなんやらでいっぱいいっぱいで、あまりそれどころじゃなかったです(笑)。

ストーリーはじわじわ進んでいくので、面白すぎて手が止まらないという内容ではありませんが、それでもやり終わったあとにちゃんと心にじんわりと残るものがある良いストーリーでした。


5位:イースIX

混戦状態と書きましたが、正直このゲームの位置が一番悩みました。「イースIX」は単純なオススメでいえば今年一番と言いたいところで、「十三機兵防衛圏」と並ぶレベルの作品でした。

それでも5位になったのは、「ゲームはグラフィックじゃない」とは言えど、やはり他社製品に比べると見劣りするグラフィックと、人によっては激しい3D酔いを起こす、というこの2つで、結果的に5位という位置になりました。

「イースIX」で私が感じたのは、「恐らく開発当初のFF15はこれをやりたかったんだろうな」ということでした。「FF15」の一番最初に公開されたトレイラーを見て私たちが想像した「FF15」という作品は、結果的に大分その想像と違うものでした。(いちおう「KH3」で一部、「FF15でこれがやりたかったのかな」という部分を感じ取ることはできましたが……)我々がこの2013年のE3のトレイラーで思い描いていた「FF15」を形にしてきたのが、まさかのファルコム、まさかの「イースIX」です。つまりは、グラフィックこそ「FF15」には遠く及ばないものの、そういうゲームなのだと思ってほしいです。壁を自由に駆け上がり、空を滑空し、ワープを使いこなす……いやはや、すごいです。

私はシリーズを全作品遊んでいますが、その中でも前作の「イースVIII」はJRPG史上最高傑作に名を連ねて良いほどの名作だと感じています。なので「イースIX」はストーリーのハードル高くなるなぁ、と思っていたのですが、実際に蓋をあけてみたら「イースIX」はストーリーこそギリギリで「VIII」に及ばないものの、総合点では「イースVIII」を抜く作品になったと思います。

キャラクター良し、アクション良し、ストーリー良し。多分昔の「イース」しか知らない人ほど驚く内容に仕上がっているでしょう。

「イース」は主人公がアドルということ以外は基本的に独立したストーリーです。若干過去作品の話がちらりと出てきたりすることはありますが、やっていないと訳が分からないということはまるでないので、良質なアクションRPGをやりたい人はぜひ「イースIX」をプレイしてください。


6位:DEVIL MAY CRY 5

これもですねぇ。これが6位か、という作品です。単純なアクションであれば、1位になるかもしれません。(事実、日本だけに留まらず、海外でも数々の賞を取っています)

「粒感にこだわった」という作品ですが、実際エフェクトが驚くほどに美しい。まさに「スタイリッシュアクション」の名に相応しいゲームです。ネロ、ダンテ、新キャラのVと、出せるアクションは3人それぞれまるで違います。特に新キャラのVは歴代シリーズの中で操作できたキャラクターの中でも明らかに異質な操作感なのですが、それでも滑らかに動かすことが出来る違和感のない操作性。

アクションのかっこよさ、美しさ、それに合わさる音楽のかっこよさは完全に他の作品とレベルが3つくらい違います。「SEKIRO」が歯応えのある死に覚えゲーアクションであるのに対し、「DMC5」は誰でも気軽にできる正統派アクションです。難易度調整もあるので、アクションが苦手な人はボタン連打をしているだけでコンボがつながるモードにできますし、アクションが得意な人は極限までオリジナルのスタイリッシュさを極められます。なので、「気軽にできるアクション」というジャンルならば、「DMC5」は間違いなく今年1位です。

ただ、指は死ぬほど疲れます(笑)。歴代「DMC」同様、クリアするだけならば10時間強くらいでクリアできるのですが、ぶっ続けでやると指がガチで痙攣します(笑)。私はクリアまで一気にやるタイプなので、クリアしたあとはスマホすら打てないほどに手が震えていました……。普通の方は無理せず数日かけて遊んでください。

ストーリーもめっちゃ熱いです。良い意味での「厨二感」が溢れていて、そうそうこれだよなぁ、ってなります。ある意味でお約束なヒーローものストーリーではありますが、そこが「DMC」シリーズの良さだと思います。ちゃんといい形に進化を続けている作品だと思います。


7位:KINGDOM HEARTS III

これが7位かぁ……(何度目)。でも順位としては比較的妥当なところという作品です。(開発費的な意味で)お金がかかったゲームだなぁと思いますし、ディズニーのワールドを回るあたりまではめちゃくちゃよかったです。

さっきも「イースIX」で触れたように、「FF15」でやりたかったんだろうなということの一部を「KH3」で感じられます。スクエニ作品ですので、グラフィックやエフェクトなどは素晴らしいです。

特に「アナ雪」ワールドの「Let It Go~ありのままで~」のシーンは本当にすごかったです。エルザが氷の城を作り上げるあのシーンに、ソラが「感動してる……」と呆然とした声で零しますが、まさにその言葉しか出ません。スクエニの本気を見た、というイベントシーンです。

あとは「パイレーツオブカリビアン」のワールドもすごかったですね。実写のようなCGを作れるスクエニだからこそのワールドでした。

では何が「KH3」を7位にしたのかというと、率直に言うと前半のディズニーワールドからの後半のXIII機関ワールド(?)への切り替わりというか。

ディズニーワールドはなんとなく歴代の「KH」を知らなくてもついていけるのですが、後半は外伝を含めた全ての「KH」シリーズ(10作品以上あります)をプレイしていないとまったく理解できないのではないでしょうか。20年ちかく続いているシリーズで、やはり歴代の外伝作品を全てやっていないと理解できないストーリーを後半ずっとやらされるのはなかなかに厳しい。筆者の場合、「KH」シリーズはソラたちがディズニーワールドを旅するという世界観が気に入っていまして、XIII機関のほうには初代の頃からあまり興味がないので、なおさら後半が苦痛でした。(しかも結局今作でも完結しない)

そういった面から、このあたりは無難な順位かなぁと思います。ただ、シリーズが好きな人にとってはもちろんやっておくべき作品です。来年DLCが出るようなので、そちらに期待です。


8位:キャサリン ・フルボディ

「キャサリン」は、アトラスがPS3で出した極悪難易度パズルゲーム。発売当時は「イージー」ですらクリアできない人が続出し、慌てて公式が更に難易度を下げるパッチをあてたほどです。「フルボディ」ではさすがに同じことを二度やらかすこともなく、イージーならば充分にパズルゲーが苦手な人でもクリアできる内容となっています。(たださすがに完全にオートでクリアできるモードは必要なかったような……)パズルゲームとしては非常に優秀な出来で、今でもオンライン対戦モードに人がいるほどです。

単純なリメイク作品として見ると、それこそ「バイオRE2」と並ぶほどによかったのですが……では何がここまで順位を落としたのかというと、ぶっちゃけ「公式が発売前からネタバレしすぎた」という、この点につきます。

新キャラの「リン」ちゃん、初出しの時から本当に可愛かったです。なので純粋にリンちゃんの追加ストーリーに期待していたのですが、多分公式による事前ネタバレがなければ、この追加部分を純粋に楽しめただろうな、と思います。「公式によるネタバレってなんのこっちゃ」という人は知らないまま「キャサリンFB」を遊んでください。多分そのほうが面白いはずなので。解る人は「ああ……」と思っていただければと。

パズルゲーとしてはスルメゲーなので、むしろストーリーなんてどうでもいいから面白いパズルがやりたい、という人にもオススメです。


9位:ディシディアFFオペラオムニア

ここでソシャゲかよ!という感じですが、どうしても推したい。推したいから紛れ込ませてほしい。

「オペラオムニア」ってなに、っていうレベルの人が多いと思うのですが、「ディシディアFF」という名の通り、「FF」シリーズのお祭りゲーです。本家「ディシディアFF」は格闘ゲームですが、ソシャゲの「オペラオムニア」は「ブレイブを奪ってHP攻撃をする」という「ディシディアFF」のシステムだけを持ってきたコマンド型バトルです。

で、わざわざこれを推すのは、ストーリーが本当に秀逸なんですよ。クラウドやスコール、ライトさん、ノクトといった人気キャラクターたちどころじゃないです。実装されているキャラクターは全シリーズから2019年12月現在で130体強ほどいます。「こんなマイナーな外伝からこんなキャラ追加する!?」っていうようなキャラクターもいます。「FF11」や「FF14」などのMMO枠も完璧ですし、「FFCC」枠や「FF零式」枠、「FFT」枠、「WOFF」枠まで、本当のお祭りゲーなのですが、これだけキャラクター数が多いのでストーリーに毎回うようよと130人が出てくるわけではなく、場面場面でそのシーンにあったキャラクターが選ばれます。チョコボの話になったらほぼ必ずバッツとエースさんがいたり……兄弟の重い話にはセシルやゴルベーザ、そこにヴァンやマキナが絡んできたり……「この話にあわせてこのキャラクターを出してくるかぁ……」みたいなストーリー運びが本当に素晴らしいんですよね。

「公式による壮大な二次創作」と書くとちょっといい方が悪いかもしれませんが、まさにそう表現するのが相応しいストーリーで、「FF」シリーズを多く知っているほど楽しいのですが、例えば「FF13が好きだった」という人には「FF13」がメインに描かれている章だけでもプレイしてほしいな、という感じだったり、「零式が好きだったなぁ」という人のための章もあったり……「FF14だけプレイしている」という人が楽しめる章もあります。涙なしには読めないですよ。今(2019年12月末)は第2部の最終章前編が配信されたばかりですが、こちらは「FF15」好きならば必見の内容です。

もう配信されて随分と経つソシャゲなのでハードルも高いとは思いますが、メインストーリーだけでも読み進めていってほしいと思います。(序盤のうちはちょっとだるいですが……章が進むごとに驚くほど面白くなります。メインをクリアするだけならば育成も大して必要じゃないです)
他の作品を知らなくても「オペラオムニアをやって他のシリーズに興味をもって今プレイしています」というプレイヤーも多いんです!



特別枠:FINAL FANTASY XIV 漆黒のヴィランズ

10位はなく、特別枠として「FF14」の大型拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」を入れさせてもらいます。あまりの話題っぷりに、「漆黒」で「FF14ってそんなにおもしろいのか……」となったひともいるのではないでしょうか。

正直、「漆黒」のストーリーの良さはこれまでの全「FF」シリーズの中でも一番と言えるほどです。もちろんそこには好みもあります。外伝を含めた全ての「FF」シリーズをやってきた私の好みだけで語るならば、「FF零式>FF12>FF8>FFT」……のようになっていくのですが(もちろんこれは私の好みなだけなので、順位への異論は認めます)、これらのトップに「漆黒」が入ってしまうくらいの出来です。
とはいえど、「漆黒」の良さはあくまで「新生」からプレイをしてきての積み重ねがあってこそです。

「FF14」の悪い文化に「ストーリースキップ」という課金コンテンツがあり、課金で過去のストーリーをスキップできちゃうよ~、という本当に擁護し難い悪しき文化があるのですが、これらを使って「漆黒」だけを遊んでも恐らく何の感慨もありません。あくまで「新生」から「蒼天」「紅蓮」を経た人だけが「漆黒」のストーリーに真の感慨を覚えられます。

ですが、なにせサービスインから6年分のストーリーです。時間はもちろんめっちゃかかります。死ぬ気でやれば1ヶ月くらいで読み終えられるかと思いますが、それでも多分1ヶ月は絶対にかかります。(しかも死ぬ気でやって)
というわけですので、安易に「漆黒」が面白いから「FF14」をやろう、とは言えないのですが、かけた時間に値するだけのストーリーです。

ただオンラインゲームですので、ほぼ一人で遊べる(自分から知らない誰かに話しかける必要はなく、パーティを組まなければいけないところはシステムのほうで組んでくれる)とはいっても、どうしてもままならない部分もありますし、バトルなどは常に細かい調整が入っているので、ここまで挙げてきたゲームとはそういう意味で比較するのは難しいです。
ですが本当に「漆黒」のためだけに「FF14」を遊ぶ価値がある、というくらいの内容ではありますので、迷っているという人は無料体験版から初めてみてほしいです。PC版もPS4版もあります。どちらも製品版にセーブデータ引継ぎ可能で、しかもレベル35くらいまでのメインストーリーを遊べます。序盤はどうしてもお使いゲーではありますが、そこで苦痛だと思ったらやめていただければと思いますし、もっとやってみようと思えるならばそのまま製品版を購入していただければと。



以上、私の独断と偏見のGOTY2019でした。

なお、これでも短くまとめたつもりなんですけれど、全然短くなりませんでした。ここまでお付き合いいただいた方、ありがとうございました。

今年もぼちぼちswitchのゲームもやっていましたが、載せられるものは(個人的には)なかったです。スケジュール的にFEとポケモンに触れなかったのが残念です。

次回は恐らく来年のGOTYです。



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