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マイク選びの絞り込み方 : Podcaster

ポッドキャストが好きになる番組、ポッドキャストアンバサダー。
この番組は、Podcast ディレクターである新井里菜が、奥深い音声の世界をご案内していきます。
(こちらの内容は、ポッドキャストでも配信しております)

毎月第2週は

Podcaster
配信者目線で気になるトピックをお届けしていきます。

さて、今回は音声配信をする際、どれにしようか迷ってしまうマイク選びについて、取り上げたいと思います。

皆さん、マイクを買おうかな、と思った時、検索して選びきれなかったことありませんか?

私も同じく、「ポッドキャスト マイク」と検索したところ、想像以上に技術的な情報が多くって、お腹いっぱいになって閉じた経験があります。

ということで、今回は2つのステップを踏んで、ネットで検索するキーワードを更に具体的に絞り込んでいく、というマイク選びに寄り添う内容をお届けしたいなと思います。

それでは早速、本編をお楽しみください。

ポッドキャストのマイク選び

さて、今回はポッドキャストを配信する時に迷ってしまう、マイク選びについてです。
実は、私は最初スマホだけで録音していました。それこそ、SpotifyがサポートしているAnchorというポッドキャスト配信のアプリも、これスマホだけで完結してしまうんですよね。他にも、日本国内にある音声のエンタメといわれるサービス、SpoonだったりRadiotalkなんかも、スマホ上で楽しめる設計になっていると思います。

しかも、最近のスマホ内蔵のマイクはクオリティーも高いので、私もVoicyのオーディションテープなんかはスマホだけで収録しました。

とは言っても、マイクやっぱり欲しい……となりますよね。ただ、ネットで検索すると結構技術的な内容も多い、ということで、
今回は、制作会社などのプロが選ぶ、というのではなく、個人や会社で音声配信を始めてみようかな?という方が、ピンからキリまで種類があるマイクを、どうネットでの検索を絞り込んでいくか?

これをゴールに二つのステップをご紹介したいと思います。

ステップ1 〜 予算低めにする絞り込み

まずは予算ですよね。
音声配信をどこまで続けるか?どこまで本気か?といったところでも予算感は随分かわってくると思んですが、ここでは、何万円以下で、という予算を指定するのではなく、マイクの種類で予算を絞り込んでいきたいと思います。

で、ズバリ予算安めに抑えられるマイク選びとなると、USBマイクで検索するのがおすすめです。

実はマイクはマイクでも、接続できる端子によって大きく2つの種類があります。

マイクの接続端子の種類
・USB接続
・XLR接続 

皆さん、USBは聞き馴染みがあるかと思いますが、XLR端子ってご存知ですか?これ、おそらく私も聞き馴染み全然なかったんですが、ない時点でこれ、どうやって収録アプリのスマホに接続するのとなりませんか?

実は、このXLR端子のマイク、特にプロ仕様のマイクに多く使われている、と言われるものでして、実は業界ではこういった端子が標準だったりします。

が、このマイクを、自宅で使おうと思うと、実はオーディオインターフェイス、という別の機材を購入する必要が出てくるんです。この別の機材も1万円以下のものもあるものの、結構お値段したりします。

それこそ、最初マイクを買おうかどうか?迷っていたところから、さらに別の機材を買わなきゃいけない、となると、結構ハードルが一気に高くなりませんか。

一方で、USB端子のマイク、パソコンに直接つなげます。
後、スマホアプリを使った収録の場合でも、USBからお使いのスマホの端子への変換ケーブルは案外手に入りやすい。

そういった意味で、別のものを買わなくていいので予算が抑えられる、という利点がUSBマイクにはあります。

ちなみに、私が今2本購入しているマイクも、どちらもUSBマイクです。
もちろん、プロ仕様のXLR端子のマイク、憧れたりするんですが、今ではUSB接続のマイクたくさんあります。音質もいいですし、やはりスマホやPCに接続して編集したりする場合には、こういった接続がスムーズであることが非常に便利だと感じています。

なので、まずは予算抑えつついいマイクを探したい、といった場合の検索キーワードは「USBマイク」というのが一つ目です。

ステップ2 〜 収録環境による絞り込み

さて、次のステップです。
これは、どこで収録するのか?収録環境による絞り込みです。

ここ、ちょっと技術的な話も出てくるんですが、まずは収録環境の静かさで絞っていきたいと思います。

収録環境に合わせたマイク選び
・収録環境が比較的静か コンデンサーマイク でOK
・収録環境がちょっとうるさいかも ダイナミックマイク がおすすめ

ここで出てきた、2種類のマイクの名前。
ちょっと後で違いを説明したいと思うんですが、なぜ環境が静かか?静かじゃないか?で変わってくるのか?

ちょっと個人の体験談をもとにお話ししたいと思います。
実は、私、引っ越しをした時にマイクを買い替えていまして、先ほど挙げた2種類のマイク、両方持っています。

本来は1つでよかったんですが、引っ越ししてから問題がありまして、そこで買い替えた、という経緯があるんです。

どう言うことかと言いますと、

以前は、結構静かな環境に住んでいたんです。
例としてあげますと、マンションの20階(香港は高層マンションが多いので結構多い)。しかもあまり車自体が通らないところで、後は山。静かな環境でした。収録コーナーとして使っていたのはクローゼットでそこでも防音効果があったんですね。

なので、そのときはコンデンサーマイクを使っておりました。
詳しく言うと BlueのYetiというマイクです。

フォルムもザ・ポッドキャストと言う形で結構憧れもありつつ、ポッドキャスト用のマイクとしても定評がある一本です。
マイクスタンドを別に買う必要もなく、またポップフィルターと呼ばれるパ行などの破裂音を喋ったときに音質の割れを防いでくれる機能も内蔵されていて申し分ないマイク。もちろん、先ほどステップ1でお話ししたUSBマイクです。
当時でお値段2万円を切っていて(円安じゃなかった)、お財布にも比較的優しかったです。

2年ほど愛用をしていたんですが、実は引っ越しをしてから、どうもしっくり来ませんでした。

その理由としては、収録環境が全然違ったんです。
今度引っ越したところは、アパートの2階。
幹線道路沿いではないものの、車が通ったり、トラックがバック駐車する時の音なんかは丸聞こえで、収録中に入ったりしていました。
要は周囲の環境がこれまでよりうるさくなったんです。

そこで、実はこれまで使っていたコンデンサーマイクから、ダイナミックマイク、という違う種類に買い替えました。

具体的にはShureのMV7

ここで、先ほどお話しした2つの違いです。
コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違いなんですが、音を拾う感度というのが違います。

私が静かな環境で使っていたコンデンサーマイク、これは実は感度が高くって、声での細かな描写なんかが再現されやすいマイクと言われています。
ただ逆にいえば、さっき言った様な外の音が収録に入ってしまったりとか、隣の部屋で誰かが動いている、とかいう音も実は拾ったりすることもありました。

一方の引っ越してから買い替えたダイナミックマイクの場合、感度は低い。比較的背景の雑音なんかは拾わない、という利点があります。なので、編集をする時に雑音を消す、という手間が省ける、というのは個人的には大きな利点でした。

ただ、このダイナミックマイク、予算はちょっとお高めのものが多いです。実はコンデンサーマイクよりも高い傾向にあって、私が買ったのも当時で2万円は超えていたはず。

なので、一概に雑音拾わないからダイナミックマイクがいい!というのでもなく、例えば配信内容がASMRの場合、やはり感度良く細かい音も描写してくれるコンデンサーマイクの方が向いているのでは?という視点もあったりするんですが、

2個目のステップでは「静かな環境かどうか?」という、比較的簡単に判断できる視点で、マイクの種類を絞り込んでみるのはわかりやすいんじゃないか?と考えてみました。

まとめると、予算低めに抑えるためには、周辺機器を買わずにすすUSBマイクで検索する。
そして収録環境が静かか?そうでないか?によって、技術的に2種類あるマイクを絞り込んでいく、という方法をお話ししました。

3.エンディング

さて、今回は、Podcaster といことで「マイク選びの絞り込み方」というテーマでお話をしてきました。

これまで「ポッドキャスト マイク」で検索していたところから、例えば「USBマイク ダイナミック」のように具体的なワードで検索ができる、ところまでなりましたでしょうか?

もちろん、今回お話ししたのは、個人的な経験談をもとにしたものです。
私が持っていた特定の問題を解決するために、どうやってマイクを選んできたのか?もしかしたら、同じ問題を抱えいる方がいらっしゃれば、少しでも大切なマイク選びの参考にしていただけると嬉しいです。

今後も、毎月第2週目は、こうした配信者目線で気になるトピックをお届けしていきたいと思います。

さて、次回第3週目は

Listener 
リスナーとしておすすめの番組、音声の楽しみ方をお届けします。

ぜひお楽しみに。

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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
この番組はPodcast ディレクターの新井里菜がお送りしました。
それでは、次回のエピソードで。


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