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目の見えない人を知り、目の見える自分を知る

視覚に障害のある友人が数人おり私は視覚障害に関心を持っていた。これが4年前に本書を手にしたきっかけである。 著者は本書出版のあとに、「目の見えないアスリートの身体論」(潮新書)という視覚障害に関わる著書のほか、吃音に関わる「どもる体」(医学書院)、四肢切断等の障害に関わる「記憶する体」(春秋社)を出版し、障害者という特徴を通じた身体論を展開している。障害を福祉の観点でとらえるのでなく、健常者との違いを純粋に明らかにしようと試みる姿勢は一貫している。本書は、これら一連の身体論

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