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かたすみでちょっとだけ本音をささやく

自分はかなりいい歳であるが想定外とか予想外にすこぶる弱い。いや、いい歳だからこそ、今までの無駄に長い人生のなかで体験してないことにいまさら出くわすから、ひどく心を揺さぶられるのだろう。
予備知識ほぼなしで初めて見に行ったBリーグで、とある選手に目を奪われた。どこにいてもすぐにわかる金髪と小さな体のその選手は、他の選手と動きがまったく違うのだ。どう説明したらいいのだろう。他の選手のプレイは「どこかで見たことあるバスケ」なのだが、彼のプレイは「今までに見たことないバスケ」なのだ。誰よりも低く腰を落とし、どこまでもしつこいデイフェンス。そして加速装置がついているのかと思うようなドリブル。どんなに大きな外国人選手にもひるむことなく向かっていく負けん気。彼のがむしゃらさにすっかりはまってしまい、ひたすら彼のプレイを撮ることに夢中になってしまった。
会場に通って試合を撮っているうちに、他の選手の魅力や試合の面白さにもどんどんのめりこんでしまったのだが、今でも彼がコートにたってボールを持つとレンズを向けずにはいられない。

彼の名前は岡本飛竜。バスケットB2リーグ広島ドラゴンフライズの選手だ。

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