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いつかまた

一晩たてば文章にできるくらいには落ち着くかと思ったが駄目だった。さっきから書いては消すを繰り返している。

小林賢太郎さんが引退を発表された。ちょっと今までにない感じでショックを受けている。

いつかラーメンズの単独公演を観に行くのが夢だった。

舞台から降りるだけで、それ以外の創作活動は続けていくそうだが、あの素晴らしいパントマイムも、ミュージカル俳優真っ青な歌声も、目尻がきゅっとあがる笑顔ももう見ることができないと思うと、途方もないなんとも言えない気持ちになる。心にぽっかり穴があくとはたぶんこういうことを言うのだろう。

大阪まで見に行った舞台で、相方の片桐さんと同じ舞台に立っている姿をみたときは鳥肌が立った。かなり無理したが、それでも見に行ってよかった。なだぎ武さんとの舞台でのやりあいを、生で見れてよかった(本当は6月にもう一度見れるはずだったんだが)広島で行われたチャリティーイベントで、役柄ではない素の賢太郎さんが見れてよかった。そして最後になってしまった4年に一度しか上演されない「うるう」を観に行くことができて本当に良かった。

でも正直いうと、彼は必ず舞台の上に帰ってくると信じている。ユニコーンだってイエモンだってレッチリのジョンだって、時を経てまた戻ってきたし。相方だった片桐仁さんの一人芝居の脚本演出を担当して、小林さん本人は黒子としてしれっと登場するとか、10年後ぐらいにやりそうな気がして仕方ないのだが、これってショックゆえの現実逃避だろうか。

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