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ひめゆりに関すること②

ひめゆり千秋楽から1ヶ月が経ちました。
あっというま!!
学徒たちや先生たちとはやく会いたい…😢
 
そして、なぜ①の投稿からこんなにも間が空いたのかというと、この内容を出すのか悩みすぎて何回も打っては消してを繰り返していたからです…それにしても時間かけすぎました。笑


それでは本題へ…
重い内容だと思われる方も多いと思うので、お気をつけください!

生きること/死ぬこと

ひめゆりは「生きる」「死ぬ」という言葉がたくさんの場面で出てきます。
ひめゆりに出会う前までは、わたしはこういった内容のお話や作品はとにかく避けていました。

話はわたしが高校生の時に遡ります。
 高校二年生のとき、わたしは鬱と不安障害になりました。
毎日体調も悪く、頭の中ではどうやって死ぬか…どうやったらこの世から存在を消せるか…そんなことばっかり考えていました。

だからこそ、人から、生きていなさいって言われるのはすごく嫌だったし、この苦しみを分かってくれないんだって余計に落ち込んでいました。

そして、戦争や病気について語られている本やドラマ、映画などの作品は「命の尊さ」を問うようなものがほとんどで、当時の私は、そんな価値観を押し付けないで欲しいとばかり思い、一切見れませんでした。

ちょうどその頃、芸能人が病で亡くなってしまったり、自分自身を殺めてしまったり、、そういったニュースが多かったのですが、どうしても悲しくなれず。感情移入しやすいはずの自分が自分でないような気がして、余計に生死の話題には触れられなかったのをよく覚えています。



その中で出会ったのがひめゆりでした。


コロナ禍でミュージカル座さんが映像の配信をしてくださっていて、本当にたまたま再生したところ、気づいたらのめり込んで見ていました。

数年ぶりに触れた、がっつり戦争物の作品。
人が死ぬのはとても悲しいことだと数年ぶりに心から思えました。ずっと揺れ動くことのなかった心の奥底の感情…。  とにかく衝撃を受けました。

なんでこんなにも若い子たちが苦しい思いをして死を迎えないといけないのか、なんで人格が変わるほどの戦争が起きるのか。いろいろ考えてたくさん泣きました。

この作品は、観ている人に「あなたたちは生きていなさい」と直接語るようなものではないと私は思っています。(だからその時も素直に受け入れられました。)
音楽にのせて、沖縄戦をありのままに伝えるもので、、なんて言うんだろう、、押しつけではなく、本などでは伝わらない、当時一生懸命生きていた人々の生き様や感情や…空気感などをダイレクトに放出させるような、、そんな作品だと感じています。

そして今回。


 出演するにあたり、沖縄戦やひめゆり学徒隊のことを、本や映像を見たり、いくつかの資料館に行ったりしてたくさん調べて臨みました。

調べたことプラス、ひめゆり学徒隊として存在し、全編通したことで、生死の重みをめちゃくちゃ実感できました。本当にあたりまえのことで、理解を得られないかもしれないけど、自分にとっては大きな進歩でした。
…進歩というか、鬱になる前の感情に限りなく戻れたような気がしました。

作品中、死ぬのも殺されるのもすごく怖かったし、級友が死んでしまうのも本当に悲しくて、自分の力ではなにをしてあげることもできない無力さを感じて、
ひめゆり学徒の「もも」として、だけではなく、私自身としても、生きなきゃ。生きていたい。と強く思えるようになりました。

みんなも生きていて欲しい。たくさんの経験をして、楽しく元気でいて欲しい。。

いまいろんな理由で苦しんでいる人にこの感情を押し付けるつもりは一切ないけど、こうして考え方から立ち直れる人がいるんだって知ってもらえるだけでも嬉しいです。



わたしは、知識を得ただけでも、ミュージカル出演するにあたり大事なことを学んだだけでも、歌がうまくなっただけでもなく、この作品のいちばん大きなテーマに心から触れられたことが1番今後の糧になると信じています。

きっと、来年以降観にいくことがあったり、またもしオーディションに受かることができて出演できるとなったりしたとき、スタートラインが明らかに違うため、考え方が変わり、もう1つ階段をのぼれるようなきがしています。

まだ、毎日薬を飲まなきゃ体調も崩しやすくなったりするので完全に治ったとは言えませんが、ミュージカル含めいろんな経験をして、自分にもっと自信をつけて生きていきます!!

こんな大事なことに改めて気づかせてくれたことに感謝します。


戦争によって命や家族や大事なものを奪われてしまったすべての方々に祈りを込めて。
その分も精一杯生きていきます。


 長文でしたが読んでくださってありがとうございました。
内容に関しては③からです!!!
(いつになるかわかりませんが…笑)




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