手紙

先日、YouTubeに上げた兼近の誕生日会で、兼近に当てた手紙の下書きがあったので、載せておきます。

兼近へ

誕生日おめでとう。

コンビを組んで3回目の誕生日ですね。1回目は初めてのゴッドタンの収録の日。初めて兼近が芸人として誰かに認められた瞬間だったと思います。2回目は全国ツアーがスタートした俺の地元で沢山の人に祝われながらでしたね。あの時は3回目の誕生日が、まさかたった3人だけで、祝う事になるとは思いもしませんでした。

本当は、沢山の人を呼んで、盛大にやりたかったけど、それは4回目に取っておこうと思います。

兼近に、出会った頃の僕は、自分の未来が見えず、毎晩お酒に逃げては、目の前の楽しさで「俺は終わってない。」「まだやれる」と諦めていないフリをしていました。そんなどん底にいた僕に手を差し伸べてくれたのが兼近でした。心の底から、「どこからだってやれる」と思いました。自分達の未来へのワクワクが止まらなかった事を覚えています。2017年の10月31日、海外に行きたいと言った兼近に対して、長文のLINEで俺が、日本のスターにするから騙されたと思って、ついてきてくれと伝えました。あれから2年と半年、僕は兼近を騙せているでしょうか。一人ぼっちだった少年が、沢山の人に認められて、沢山の人を幸せにしている様を隣で見ていると、あの日、本気で海外に行くのを止めてよかったなぁと思う反面。仕事が忙しくなり、寝る時間がなくなって体に帯状疱疹ができて、しんどそうに仕事をしている兼近をみていると仕事の文句を言っちゃダメだよと言いながら、あの時、止めた事は本当に正しかったのだろうかと不安に思う時があります。

まだ夢の途中、僕はあの時誘った事を後悔しない為に、兼近を日本のスターにしなければなりません。まだまだ兼近君と叶えたい夢が沢山あります。まだまだ幸せにしたい人達が沢山います。退屈そうに日々過ごしている人がまだ日本にいるまでは日本にいてもらいたいと思います。

過去の事が望まない形でねじ曲げられ、伝えられてしまったり、謎のウイルスにやっと掴んだ仕事を奪われたり、これから先もどんな困難が待ち構えているかわかりませんが2人だったら乗り越えられると思っています。

僕を暗闇から救い出してくれてありがとう。そしてこれからも宜しくお願いします。

ちなみにバースデーディナー迷いましたが、仮コンビの時に、オーディションの帰り道、うまくも、まずくもない、高くも安くもないラーメン屋に連れてかれて「ラーメンの時点でうまいんすよ」という謎の発言を思い出し、ラーメンを1から作ってみました。ちなみに調理器具や材料で6万円かかりました。そう料理時間12時間、6万円のラーメンの味はいかがだったでしょうか。

プレゼントは、全国を飛び回ってる最中いつも大きなリュックを重そうにしている兼近を見てて、なんでキャリー買わないだろうとずっと思っていたので、兼近カラーのキャリーケースにしました。シェアハウスは荷物が多くて場所を取るので折り畳めるタイプにしてみました。カメラとラーメンで10万円くらいかかったので、プレゼントが抑えめになった事をご理解ください。

これを持って、全国を、飛び回り沢山の人を笑顔にできる日が、また訪れますよう、これからも頑張っていきましょう。誕生日おめでとう。

2020年　5月　11日　EXIT りんたろー