おもしろ荘
仮コンビで2017のM-1を受けてから
確かな手応えを感じた僕等はコンビを組む少し前になんと仮コンビのまま、お正月のスター発掘番組のオーディションを受けまくっていた笑
仮コンビでオーディション??
聞いたことがないし訳がわかりません笑
僕達が描いたシナリオはこうだ。笑
「確実に売れる」と確信していた僕等は1日も早く世に出るべきだ!デビューも派手にいこうと意気込んでいた。スターを発掘したい番組であればオーディションは受ければ確実に合格するに決まっている。トリッキーでわかりやすい俺達を使わないわけがない。そこで爪痕を残せばコメントを振られる。「仮コンビだったんですけどいい感じっぽいんで正式にコンビ組みます。」インパクトは十分。後々その番組は「EXITを発掘しただけでなく、EXITを組ませた番組」となり、スター発掘番組として今後盛り上がるに違いない。これが僕達が描いた夢物語だった笑
そしてそのシナリオに相応しい舞台として僕達がセレクトしたのが「おもしろ荘」だった。笑
ブルゾンちえみ以降のスターとなれば「優勝すれば売れる」というジンクスは再燃して番組が盛り上がる。それが出来るのは俺達しかいないと思い込んでいた笑
ネタ見せを終えなかなかの反応。
「コンビは組んでないんですか?」
きた!!待ってましたと言わんばかりに
僕達は描いたシナリオを語り出す笑
「なので絶対優勝するんで、そこでコンビを組ませて欲しいんです。僕等、1年以内に確実に売れるんでそうなればおもしろ荘さんも盛り上がると思うんです」
数々のスターを発掘してきたおもしろ荘
そこのスタッフさんの嗅覚に俺達が反応しない訳がない。絶対にノッてくると思っていた笑
頭上にクエスチョンマークを浮かべる大人達をよそにチャラ男のまなざしはあくまで真剣だ。
「フフッちょっと見にくいし見えないかなぁー」
えーーー!!!鼻で笑ってるー!!笑 僕達の描いたシナリオは舞台化される事無く終わりを迎えようとしていた。
そりゃそうだった。もちネタは1本。今考えるとそのネタの仕上がりも甘かっただろうし。なにより明日のスターを発掘する番組でコンビを組んでない??コンビを見つけてこいよって話で。そのチャラいわけのわからんコンビが確実に売れるからうちでコンビを組ませて欲しい?勘違いも甚だしかった笑 当然すぎる結論だった笑
「結果は追って連絡します」
まずい!ここで引き下がれば俺達の描いたシナリオが立ち消えになってしまう!
「マジでいいんすか?俺達売れますよ?おもしろ荘もう一回盛り上げましょう!!」
我ながら何様だろう笑
その後、勘違いコンビはどこのオーディションに引っかかることもなく普通にコンビを組んで活動していく事になる 笑 その時の経験もありコンビを組んでからの僕達はいつ呼ばれてもいいように沢山ネタを作って、ライブで平場を鍛えた。
今思えばあそこがコンビを組む前に味わったはじめての挫折だったのかもしれない。笑
その次の年のお正月。僕達は裏のお正月特番に出させてもらえるようになっていた。
あそこでストーリー通りになっていたらもしかして僕達はそのまま勘違いコンビになっていたかもしれない笑
僕は悪い事も良い事も必ず意味があると思っています。売れて絶対にスターになる。故にこの苦難は絶対にその為に意味がある事なのだ。と
だから今の僕は何が起きた時も前を見る事ができます。たとえそれが空中を浮遊する見えないものであっても。ここを乗り越える事に絶対になんかしらの意味が。それは相方と出会ったからか、相方からインスパイアされたマインドなのか。とにかく今はどんな時もそんな風に思える今日この頃の僕です笑
お後がヒュイゴー
EXIT りんたろー
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