私にできる事は…
次女、「学校に行きたくないよぉぉぉ…」って泣く。
傷付きやすく、泣き虫で、
裏表が無くて、不器用で、
一生懸命だし、純粋なの。
自分に対するちょっとした意地悪も、
それが自分に対する物じゃなくても、
全部、真正面で受け止めて、深く傷付いてしまう。
「嫌な事を言われても、気にしなくて良いよ…」っていう言葉は、きっと無意味だね。
気にしないでいられる人は、そもそも悩まない。
何で意地悪な事を言うの?
何で相手が傷付く事をするの?
床にベタッと座って、天井を見上げて、大粒の涙で両頬をビショビショに濡らして、エーンエーン、って泣く。
身体は大きくなったけど、
あなたの心は、5歳の頃とちっとも変わらないね。
あなたを傷付ける人から全部守ってあげたい、とも思う。
「もう学校に行かなくても良いよ」って言ってあげた方が良いのかな?って迷う。
親として、この子に何をしてあげたら良いんだろうな。
ただ、「うんうん、嫌だったね、悲しかったね」と話を聞いて、
ギュって背中に両腕を回して、熱くなった後頭部を両手で包んで、ぽんぽん、ぽんぽん。
私は知ってる。
大人になったって、意地悪な心を持った人はどこにでもいて、逃げても逃げても、現れるんだよ。
だけど、本当に心が清らかで、優しくて温かい人も必ずいるんだ。必ず。
すぐには出会えないかもしれないけど、頑張って、歯を食いしばって、諦めないで外の世界と繋がっていたら、いつか必ず出会える。必要な時期に出会うように運命が用意してくれている気がする。
必ず、あなたを救いに来てくれる。
「頑張れ」って言っちゃダメって言うじゃん?
「頑張らなくて良いんだよ」って言うべきだって。
でも、私は、次女には言いたい。
「もう少し、もう少しだけ頑張ってみようよ」と。
今朝も、重い足を引きずって、玄関を出ていく丸まった背中に、心の中で、「頑張れ…、あなたの人生はあなただけの物。あなたの手に取り戻して来て」と背中を押した。
きっと今日も暗い顔をして帰って来るんだろうな。
毎日よく頑張ってる。偉いよ。もなかとどら焼き、買って来たからさ、一緒に食べよう。